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彼女がタバコをやめた訳
written by チョンマー
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  • お姉さん
  • タバコ
公開日2024年09月25日 22:32 更新日2024年09月25日 22:32
文字数
1713文字(約 5分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
彼女の家
あらすじ
彼女はヘビースモーカーだ。
最近の加熱式タバコとかじゃなく、煙がしっかり出るタイプのもの。

例えそれでも、僕は彼女にほれ込んで、こうして付き合っている。

彼女と夜を共にしたある日のこと、いつもなら吸っているはずのタバコを、今日は吸っていなくて……。
本編
はぁ、はぁ、はぁ……、ふぅー……。
うん、リードしてくれて、ありがとね。とってもよかった。

君も、どうだった? そう、それならよかった。

喉、乾いてない? 私、水をついでくるけど、いる?

分かった。二人分、用意するね。


はい、君の分。
うわ、ぐいっといくね。あっという間に飲み干しちゃった。
さすがに、二杯目は自分でお願いね。


えーっと、あれは……。
あっ、そうだった。

えっ、ごめん。独り言だから、気にしないで。

たばこはどうしたのって? 鋭いね、君。

止めたの、たばこ。

どうしてって、そりゃ……体に悪いから。
身体に悪いのがいいって言ってた私から、その言葉がでるのも、おかしいよね。

えっ、ちゃんとした理由が聞きたいって?
…………内緒。

ひやっ、ちょっと、待って! そこ、弱いところ!
分かった、分かったから! 話すから、もう、それはやめて!

はぁ……、もう、いつかやり返してやる。

タバコをやめた理由か……。
一言でも、言えるっちゃいえるんだけど、ちゃんと話したいからさ、少し長くなるけれど、話してもいい?

ありがとう。

昔、タバコを吸ってる理由は、気分転換のためっていってたじゃん。
吸って吐く、というのは深呼吸と一緒だから、気分転換になるって。
けれど、あれは体のいい嘘。

あのね、私がタバコを始めた理由はね……人生が面倒臭くなったから。

なんか、生きるのがめんどくさくなってね。けれど、そのまま人生を終わりにする勇気もなくて、街をぶらぶら巡った時、ふと立ち寄ったコンビニで目についたの。

誰かが言ってたんだけど、タバコを吸うって、緩慢な自殺と同じだって。私もその通りだなって、思ってた。

身体に悪いものを取り入れて、病気になるリスクを抱えて、そしてそれを続けるのってさ、死へとゆっくり向かっていくのと同じじゃないかって。

だから、私はそれに手を出したの。
人生が嫌になった、けれど、すぐにリタイアする勇気もない。そんな卑怯者で情けない私にちょうどいいものだって。

軽いものじゃなくて、重たいものを選んでたのも、それが理由。
たばこを楽しむというより、自分の身体を悪くして、いつか、その日が来るのをゆっくりと待ってた。

これから先、きっと生きていたって、つまらないことばかりだろうって、そう思ってたから。


でも、君に出会った。

驚いたよ。わざわざ私が吸ってるところに来てさ。
君にとって嫌なタバコの匂いが充満してる中、それでも、真剣な表情で、君は私に告白してきた。

覚えてる? 君が私に行ってくれた言葉。
あはは、顔真っ赤。今からもう一度言ってあげようか?

冗談だよ。さっきの、ちょっとした仕返し。

それでね、告白は受けたけど……最初は、うまくいかないだろうって、そう思ってた。
自分が面倒臭い女だってことは自覚してるし、きっと、すぐ飽きられるだろうって。

でも、君は……何といえばいいんだろう。
一途、という言葉が、一番近いかな。
私への想いを、しっかり言葉で伝えてきて、行動で示してくれて。
私の面倒臭いところも受け入れてくれて。

私の関心を惹こうと、一生懸命だったね。

いつか、君に聞いたよね。こんな女の、どこがいいんだって。

君は言ってくれた。考え方が好きだって。

きっと、何気ない言葉だったんだよね。
でも、私にとっては衝撃だった。

私の在り方を、受け入れてもらえたような気がしたから。


そんな風にさ、私に真剣に向き合ってくれて、私のことを全て受け入れてくれる君が、側にいてくれたから、私、欲しくなっちゃったの。
幸せってやつを。君と、一緒に。

ふふっ、クサいセリフだったよね。

そこを笑わないでくれるのも、君のいいところだよね。

私、さっさと死んだっていい。そう思っていた。
けれど、長生きしたくなったの。
君のことが、好きだから。
君の側で、君と一緒に、人生を歩んでいきたいって思ったから。

だから、たばこをやめたの。
君のせいだよ。
責任、とってよね。

うん。長生きしてくれないと、許さない。幸せに、してよね。

ねぇ、君はまだ元気ある?

ううん、違うの。私がシタくなったの。
こんなの、柄じゃないけどさ。

(耳元で)君への想いが、止まらなくなっちゃった。

ふふっ、嫌って言ってもやめてあげないから。
私の人生観、変えた罰だからね。

それじゃ、始めるよ。
私の愛、しっかり、うけとってよね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
彼女がタバコをやめた訳
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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