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「先輩の、間違えて持って帰ったみたいで……」
written by チョンマー
  • 甘々
  • 飲み会
  • 後輩
  • 大学生
  • 片思い
公開日2026年03月08日 21:00 更新日2026年03月08日 21:00
文字数
1967文字(約 6分34秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女子大学生
視聴者役柄
男子大学生
場所
家 (視聴者側)
あらすじ
今日はゼミの後輩が、この家に来る約束になっている。
というのも、どうやら僕のものを間違えて持って帰ってしまったのだそうだ。
それを返すついでに、一緒に飲みませんかと誘いを受けたのだ。

彼女の真意に気づかぬまま、僕は快く受け入れることにした。
本編
(ドアのノックの音)

こんばんはー。
ごめんなさい、何度もお邪魔して。
連絡はしたんですが、今度は先輩のものを間違えて持って帰ったみたいで。


ええ、自分のと間違えたみたいで。
たかがハンカチとはいえ、ちゃんと返さないとって。

お詫びと言っては何ですが。
今回もいろいろと持ってきましたので。ほら、お酒はもちろん、つまみもたくさん。
先輩、明日は朝一に授業じゃなかったですよね?
一緒に飲みましょうよー。


おっ、先輩、乗り気じゃないですか。
それなら、お邪魔しまーす。



はぁ……今日もお酒が美味しい!


えっ、ジジ臭い?
ちょっと、花の女子大生になんてこと言うんですか!
それに、バイト上がりでめっちゃ疲れてるんですー。そりゃ、お酒も美味しいってもんですよ。

でも、それだけじゃやっぱたりなーい。
せんぱーい、ねぎらってー。


あげるって、それ私が買ったやつですじゃないですかー。
もっと、ないんですか?
なでなでとか、よしよしとか。


恥ずかしいんですか?
なら、もっとお酒飲んでくださいよ。
ほら、酔ったらきっと羞恥心も吹き飛ぶはずですから。
ささっ、飲んで飲んで。


それにしても先輩、いつ来ても部屋、綺麗ですよねー。
いや、まだ三回しかやってきたことないですけれど。
床とかはもちろん、洗濯機の周辺には洋服は一切ないし、キッチンとか綺麗に整頓されてますし。
もしかして先輩、いつでも俺の家来てもいいぜって、そのためだったり?


冗談ですって。そんな怒らないでくださいよ。
ちゃんと家事できるタイプですごいです。いいお婿さんになりますよ。
少なくとも、モテること間違いなしです。


ふふっ、照れてる。

当たり前と言えるのがすごいんですって。
私なんて、キッチンは洗い物がたくさんで。
最近、先輩を見習ってちゃんと綺麗にするようにしてるんですから。


なっ! モテたいのかって、そういうんじゃないです。
もしかして、さっきの発言の意趣返しってやつですか?

まあ、いつでも友達とかを呼べるようにはしておこうかなーって。
私も、先輩と同じで宅飲み、大好きなので。


ねえ、先輩。
先輩って、こうしてよく人を呼んで、宅飲みとかしてるんですか?


やっぱり、そうなんだ。
じゃあ、あの日みたいに、同じゼミの人や、友達とかと一緒に飲んでるんですか?


そっか。そうだよね。
だって、先輩の家、準備がいいもん。
ロックアイスは常備しているし、ビールジョッキとかワイングラスがあるし。
今回は私が用意しましたけれど、おつまみとかも用意があるし。なんなら、先輩作ってくれるし。
この前、みんなにふるまってくれたやつ、めっちゃ美味しかったです。


次の機会があれば?
やった、楽しみにしてます。



先輩。
酔った勢いで、頼み事するんですが。
膝に頭、乗せてもいいですか?
少し飲みすぎたみたいで。


ありがとうございます。
ふふっ、これをOKするってことは、先輩もほどよく酔ってきていますね。
そのまま、頭をなでてくれてもいいんですよ?


それはダメか。残念。

ねえ、先輩。
私、またここに忘れ物しちゃうかもしれないですけど、いいですか?


私は、ただのゼミの後輩で、友達でもなんでもないから。
先輩の家にお邪魔するには、理由がいるんです。

初めは、ほんとに私のミスでした。ゼミでの飲み会の時、先輩の家に物を忘れてしまったのは。
でも、せっかくだから先輩と二人きりになれるチャンスだって、勇気を出して家にまで押しかけちゃいました。

でも、今回はわざとです。
先輩のポケットから落ちそうになってたハンカチをこっそりと盗っちゃいました。返す名目で、こうしてまた先輩の家にお邪魔できるって、そう思って。

こんなの、ずるいって分かってます。ごめんなさい。
だから、もう止めます。
代わりに、私のものを置いていくから。

だから、また、お邪魔させてください。


いいんですか?
自分で言うのもなんですけど、かなり変なことしてますよ?


自分も、誘う理由が欲しかった?
なんですか、それ。
他の友達はそんなのなくても呼んでるくせに。


女子と二人きりで飲むのは、私だけ……。
そっか……それじゃ、そんな焦らなくても、良かったんだ。


ううん、何でもないです。
ねえ、先輩。
今度は……私の家に来ませんか? 私の忘れ物をもって。

私、いつでも人を呼べるようにきれいにしてますし、飲むための準備はしておくので。
今日みたいに、二人で飲みましょうよ。
先輩も、忘れ物を届けに来たって名目なら、私の家にお邪魔できるでしょ?
そして、今度は先輩が、私の家に忘れ物しておくんです。


ふふっ、約束ですからね。
しばらくはこうして、お互いに理由を作っておきましょう。
理由がないと私たち、そこで止まっちゃいそうですから。

いつか、理由もいらなくなったときは、きっと……


何でもないでーす。
よいしょ! お膝、貸してくれてありがとうございます。

さあ、まだまだ飲みましょう!
ほらほら、先輩もお酒、準備!

二人のこれからに、乾杯!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
「先輩の、間違えて持って帰ったみたいで……」
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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