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憧れのお姉さんがくれたミサンガには、特別な願いが込められていて……
written by チョンマー
  • ファンタジー
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  • お姉さん
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 毛女郎
公開日2026年03月01日 22:08 更新日2026年03月01日 22:08
文字数
1895文字(約 6分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お隣さん(妖怪 毛女郎)
視聴者役柄
学生
場所
アパートの前 お隣さんの部屋
あらすじ
僕には憧れのお姉さんがいる。
小さいころから僕と仲良くしてくれた、素敵な大人の女性。
僕はいつしか恋心にも似た憧れを持つように。

僕はそんなお姉さんからもらったミサンガをずっと大事にしている。
このミサンガには、どうやら特別な願いが込められているみたいで……。
本編
あら、こんにちは、ぼく。
相変わらず元気そうね。

今日もランニングしているの?


自主トレ……そう、今年こそいい結果が出るように頑張りたいんだ。
よしよし、えらいぞー。


ふふっ、そんな照れなくてもいいのに。
でも、ごめんなさい。急に頭をなでるのは、失礼だったわね。
ぼくがこんなにちっさいころから見ていた身としては、成長したな―って、嬉しくなっちゃって。

まだしばらくは続けるつもりかしら?


そう、もうそろそろ切り上げるつもりだったのね。
それなら、せっかくならうちにいらっしゃいな。
走って、お腹も空いてるでしょう。ちょっとしたものでいいなら、用意してあげる。


あらあら、嬉しそう。
そういうところは、まだ変わらないわね。

それじゃ、いらっしゃいな。



はい。焼きおにぎり。
ぼく、これが好きでしょう。


ええ、いっぱいお食べ。

いい食べっぷり。
一杯食べて、もっと大きくなるのよ。


もうそんな歳じゃない?
あらあら、もう成長期は過ぎたのかしら。
男の子だから、まだまだ大きくなるんじゃない?


懐かしいわね。
その右腕のミサンガ。
あなたが立派な男の人になれますようにって願いを込めて。
大事に編み込んで作ったもの。


そうね。
いつの間にか、私を追い越すぐらいには大きくなったわね。
背丈だけなら、立派な男の人。

でも。まだそれがちぎれていないってことは、願いが叶っていないってことなんじゃないかしら。
つまり、ぼくはまだまだ大きくなれるってこと。

ふふっ、もっと大きくなるのが楽しみね。


そのミサンガ?
そうね、その紐は店売りのものじゃないわ。
わたし特製、ぼくのために作ったお仕立て品よ。


……お友達が欲しがっていた?
それは、嬉しいけれど。そういくつも作れるものじゃないの。
お友達にはごめんなさいって伝えておいて。


でも、気持ちは分かるわ。
紐のような素材ながら、ゴムのように伸び縮みしてかなり頑丈。
つやつやした肌触りで、肌心地もとてもいいでしょう?

他の人たちが欲しがるのも、頷ける品物だという自負があるわ。
ぼくも、気に入ってるようで良かったわ。


そういえば、ぼくはそのミサンガに何をお願いしているのかしら?
教えてもらえる?


あら、内緒なの?
残念。
でも、この年頃の男の子なら、秘密の一つや二つ、あるものよね。


それじゃ、こうしましょう。
秘密を教えてくれたら、私も秘密を教えてあげる。
どう? 教えてもらえる?


わたしに釣り合うような男の人になりたい。
あらあら。そんなことを考えてくれたの。


そっか、わたしが憧れの大人だったのね。
嬉しいわ、そう言ってくれて。

あなたが答えてくれたからには、私も応えないとね。

まずは、私の秘密。
そのミサンガ、どうやって作ったのか教えてあげる。
それはね、私の髪で作ったの。


そう、私の髪は特別でね。
ちょっとやそっとの力ではちぎれないようにできていて。
そして、ちょっとしたまじないがこめてあるの。

あなたが立派な男の人になった時、ちぎれるようにって。


あら、あなたの腕……
ミサンガがちぎれている?
ということは、ついに、ついに叶ったのね!

今日まで、長かったわ。
りっぱな男の人になったのなら、もう遠慮はいらないわね。


今まで黙っていたのだけど。
私は人間じゃないの。
毛倡妓、という妖怪をご存じかしら?

顔が隠れるぐらい髪を伸ばした妖怪で、顔はないという言い伝えがあるらしいわね。
私はというと、こうしてちゃんと顔はあるし、なんなら美人と言えるのではないかしら。
そして、私も髪、かなり長いでしょう?

そして、こうやって。
髪を自分の身体のように動かすことができるの。

こんな風に、ぼくの体に巻き付けることも。


暴れちゃだめよ。
わたしのせっかくの髪がちぎれちゃうでしょう?


そこで動きを止めてくれるのが、ぼくの優しいところね。
惚れた弱み、なのかしらね。
まあ、わたしの髪は、人間の男が暴れたところでちぎれたりはしないのだけど。

わたしがどうして、立派な男の人になるのを待っていたのか、ついでに教えてあげるわね。
それは……大きく立派に育ったぼくを、美味しくいただくためよ。


小さなころからずっと目をつけていたの。
ぼくはきっと、わたし好みの男に成長してくれるはずだって。
それとなく近づいて、仲良くなって、餌付けして。
顔つきが立派になっていくのを見て、いつも心を躍らせていたのよ。

わたしに恋心を抱いてくれるようになったのは嬉しい誤算だったわ。
おかげで、こうして物事がすべてうまく運んでくれた。

あとは、ゆっくりと、頂くだけ。


大丈夫、安心して。
じっくり、たっぷりとぼくのこと、可愛がってあげる。愛してあげる。
一生、私の髪で絡めとって、放してあげないから。

憧れのお姉さんに、一生可愛がられるの、幸せでしょう?
ふふっ、ふふっ
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
憧れのお姉さんがくれたミサンガには、特別な願いが込められていて……
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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