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水が苦手なのを克服するために、頑張る彼女さんの話
written by チョンマー
  • ラブラブ
  • カップル
  • 純愛
公開日2024年08月04日 23:10 更新日2024年08月04日 23:10
文字数
1554文字(約 5分11秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
市民プール
あらすじ
彼氏彼女になって、初めての夏がやってきた。

休日に彼女から、プールのお誘いを受ける。
何でも、水が苦手なのを克服したいとのこと。

彼女の頼みを受けることにした僕。
彼女がこうして頑張ろうとするのには、きちんと理由があって……。
本編
ねえ……ほんとに大丈夫?


足はつくから大丈夫?
でも……足を滑らせたら、顔はもう水の中なんでしょ。
うぅ……怖がってても仕方ないのは分かってるけど……。


じゃあ、手を握ってて。絶対、離さないで。


せーの、はい!
(プールに入る音)


ううぅー、まだ、心臓バクバク鳴ってる。
絶対、手を離したらダメだから。


まずは水になれるために歩こう?
うん、わかった。手をつないでいてくれるなら、大丈夫。

うわっ、なにこれ、体が跳ねちゃう。歩きにくい……。
水の中はこんなものだろって、そうだったっけ?
私、プールに入るの、ほんと久しぶりだから。


そう、小学生の時に溺れかけてから、ずっと水泳の授業は見学してた。
体調不良って言い張って誤魔化してたよ。
一度、嘘だろってしつこく言ってきた先生もいたけど、溺れたこと話したら、分かってくれた。


うん、そこで「トラウマを克服するためにも、水泳の授業に参加しろ」とか言われなくて、良かった。分かってくれる先生で助かったよ。


じゃあ、なんで克服しようと思ったのかって。
それは、その……。

分かってよ。君のためだよ。
君と、一緒に……プールとか、海とか、行きたいから。


だって、君、マリンスポーツが好きなんでしょ?
毎年、夏になったら海に行ってるって、友達から聞いた。


サーフィンとかは、さすがにまだ無理だけど。
せめて、一緒に海とか、プールとかで遊びたいって、思ったから。
彼氏、彼女になれたんだし……。


練習付き合ってもらって、本当にごめんね。
一人で練習なんて無理だったから。


それに、その。
練習という体で、君とプールに行けて、少し嬉しいというのが、本音だったり。


えへへ。うん、頑張るから。
それじゃ、次――顔を水につける?

待って、その、それは……急すぎるというか……。


いや、確かにお風呂と一緒かもしれないけど……。
鼻に水入るのが、どうしても苦手で……。


それじゃ、まずは呼吸の練習?
口で息を吸って、鼻から出す。

うん、やってみる。
吸って―、吐いてー。吸ってー、吐いてー。


すごいよね、水泳やっている人って。
普段は、鼻で息を吸って、口から出してるのにさ。泳ぐときには切り替えてるんでしょ?


慣れ? それ、私にもできるように、なるかな?

うん、呼吸の仕方は分かってきた。
それじゃ、顔、つけてみる。


すぅ……、んっ!
(顔を水につける)

(ブクブクブクという、鼻から息を出す音)
ぷはぁ……。


ねえ、これで、いいよね。


三秒ぐらいしか顔をつけてないから、次は10秒?
10秒……そんなに長く、できるかな?


ゆっくり、鼻から息を出すように。息を貯め続けるほうが苦しいから。
……分かった、君の言う通り、やってみる。


すぅ……、んっ!
(顔を水につける)

(鼻から息を出す音)

――ゆっくり、ゆっくり息を吐く。
――まだ? 10秒が長いよ。


――えっ、手、離れて。やだ、待って! 離れたら、私っ!

ぷはぁ! はぁ……はぁ……。
手、ほっぺに。

もう、急に手を離すからびっくりしたじゃんか!


謝らなくていいよ。ごめん、強く言って。
顔を上げるために、してくれたのは分かったから。


10秒、顔をつけられてた?
ほんと? ほんとに?


やった……、私にも、できた……!

君のおかげだよ、ありがとう。
まだ、克服できたとは言えないけれど、少しは成長できたと思う。


うん、この調子で、頑張るから。
だから、その……。

今年は、無理かもしれないけれど、来年には、海かプール、連れて行ってね。

その時は、その、もっとかわいい水着、用意するから。


そりゃ、当然だよ。練習しに来たんだから、この水着なだけで、遊びに行くときは、もっとかわいい水着なんだから。
……君に、見てもらうための。


ふふっ、照れてるんだ。
うん、その顔を原動力に、もっと頑張れそう。


もう一度、チャレンジするね。
今度は、手は離さないで。急に離されて怖かったんだから。


それなら、合図が欲しいな。10秒経ったら、手を強く握るとか。

うん、それでお願いします。
それじゃ、練習に最後まで付き合ってね、彼氏さん!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
水が苦手なのを克服するために、頑張る彼女さんの話
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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