遊園地でピエロとして働いていた男は業務終了後、同僚の女性にメイクを落としてもらっていた。彼女の鮮やかな手つきに身を任せていた男だったが、彼女の何気なく発した一言に肝を冷やすことになって…？

ピエロくん、お疲れ〜！今日もよく頑張った！偉いぞ〜！わしゃわしゃ〜！


(頭を撫で回す)


ひひひ♪ なーに？照れてんのかぁ？このこの〜♪ もっと頭を撫で回してやる〜♪


あー、はいはい…おふざけはこれくらいにしてメイク、落とそっか？ほら、こっち来て〜。


(椅子に座らせる)


はい…それじゃあ、始めていくよ？


まずはポイントメイクを落とします…リムーバーを浸したコットンを使って、優しく拭き取って〜…


といっても、いきなり拭き取るわけじゃなくて…肌にじっくり馴染ませてから、落とすのがコツね。


目元や口元を、丁寧に丁寧に拭き取って…


…うん、こんな感じかな。ファーストステップ、完了〜♪


そしてお次は、クレンジング。


説明書に書いてある通り、一回の目安使用量分だけ手に取って〜…お顔全体に馴染ませる、と。


と、ここまでやったら、お待ちかね…たっぷりのぬるま湯で注ぎます。はい、洗面台に顔近づけてー？


ん…それじゃ、すすいでいくわけだけど。いきなり水をぶっかけるんじゃなくて、少量の水を手のひらにすくって顔につける。


こうすることで、オイルと水が混ざって、乳化が完了して……ここからいよいよ、すすぎの段階に入っていくってわけ。


お姉さんがしっかりすすいであげるから…そのままじっとしていて？


ジャバ、ジャバ♪ ジャバ、ジャバ♪ バシャ、バシャ♪


遊んでないよー？ただちょっと楽しんでるだけ♪


うん、メイクもクレンジングも落とし切ったところで…さらにプラス五回ぐらい、ジャバジャバ♪


ん、おっけー…それじゃあ最後の仕上げ、フェイスウォッシュで洗顔ね。


ふふ、どうだ？気持ちいいか？


お姉さん、これでもプロだから…君のピエロメイクも、お姉さんが担当してるからねー♪


よし、顔は洗い終わった。あとは、この清潔なタオルで、優しく水気を拭き取って…


…うん、完璧！これで元通り、君の素顔！


いえいえ、どういたしまして♪ これでもプロですから♪ いつでも頼ってくださいな♪


あ、それはそれとして…さっき、大道芸の後に小さな女の子と握手して、鼻の下伸ばしてたよね？それについて、詳しく聞かせてもらえる？


ふふ、バレてないとでも思った〜？このロリコン…


普通の人は騙せても、お姉さんは騙せないよ？なんたって、プロですから♪


何をそんなに怒ってるのかって？ホントに分からないかな？


どうしてわたしが、わざわざ君のメイク担当を買って出たと思う？君のことを気に入ってるからだよ。


それなのに、君は身近な年上の女性より、どこぞの幼女の方を優先するんだ？しかも下心丸出しで…


…え？違うって、何が？何も違わないでしょ？わたしの納得できる言い訳してみてよ、ねぇ…


…まぁ、いいや。それより、この後時間ある？


せっかくだし、一緒にご飯食べに行こうよ。近くに良い定食屋さんがあるんだー。


…一緒に行ってくれるよね？それともロリコンだって噂、流されたい？


ふふ、よろしい♪ じゃあわたしは残りの仕事を片付けてくるから。君は着替えて、帰る準備をしておいて。


……「どうやってコイツから逃れようか…」って考えてるみたいだけど、無駄だよ？


君の住所も交友関係もSNSのアカウントも、ぜーんぶ知ってる…業務の合間に、ちゃんと調べ上げたからね♪


…悪く思わないでね？これもすべて、君の専属になるためだから…


他の人に取られる可能性があるなら、手段は選んでられないし…これは仕方ないことなの。理解して？


ふふ…じゃっ、そういうことだから！仕事終わったら、連絡する！また後でね、ピエロくん♪

・台本（ゆるボイ！）
【ASMR/ヤンデレ】ピエロメイクを担当してくれたお姉さんに全てを握られていた件
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎