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耳かきが怖いのを、なんとか克服してあげたい彼女
written by チョンマー
  • 耳かき
  • 恋人同士
  • 睡眠導入
公開日2024年08月13日 00:00 更新日2024年08月13日 00:00
文字数
2101文字(約 7分1秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
あらすじ
僕は、耳掃除にトラウマがある。

昔耳掃除のときに、耳をケガした過去があって、耳掃除をされるのも、するのも苦手なのだ。
けれど最近、どうにも耳がかゆくて仕方なく、それを彼女に見つけられてしまい……
本編
ねえねえ、ねえ、ねえってば!

もう、さっきから話しかけてるのに、全然聞いてないんだから。

いいよ。別に怒ってるわけじゃないから。
けれど、どうしたの。さっきから難しい顔して、耳元触ったりなんかして。

えっ、耳の中がかゆい? それなら耳掃除すればいいじゃん。私の家のを勝手に使ってもいいよ。

大丈夫って……そんな風には見えないんだけど……とりあえずやってみたら? それでだめなら、明日にでも病院に……。

なんか、すっごく青ざめた顔してるけれど……えっ、何か変なこと、私言ったかな?

うん、そうだね。病院でなら、しっかり耳の中を見てくれると思うよ。きれいに掃除もしてくれると思う。

痛いかは……ちょっと分からないな。私、そういう目的で病院に行ったことないし。

えっと、もしかして……なんだけど……。
君って、耳掃除が、怖いの?

その反応、本当なんだ。

いや、馬鹿にしてるとか、そんなんじゃないよ。
ただ、ちょっとかわいいかも。

それが馬鹿にしてるって? えー、それなら、ごめんなさい。
けど、どうしてそんなに苦手なの? 理由とかある?

ふんふん、父親が耳掃除をしてくれてたんだけど、力任せにする人だったから、痛い思い出しかない、挙句に、自分でやったら、耳の中をケガしたこともある、と。

なるほどね……それは、トラウマになってもおかしくないね……。

けれど、耳の中がかゆいのは、今も続いているんでしょ?

我慢は駄目だよ。最悪、耳が聞こえなくなったら、どうするつもりなの?

ねえ、それならさ。私がやってあげようか? 耳掃除。
自分でやるのも怖いんでしょ? 

大丈夫、優しくするから。痛くしないって約束する。
彼女の私のこと、信用して、くれませんか?

ありがとう。私のこと、信じてくれて。

それじゃ、私がソファーに座るから、君は私の膝にどうぞ。

私、やってみたかったんだー。彼氏の耳掃除。だって、すっごく恋人同士らしいことじゃない?
こうして、膝枕してさ、相手に、自分の世話をしてもらうのってさ。

はいはい、任されました。それでは、お耳を拝借……。

あー、なるほど。耳垢がいろんなところに沢山。
かゆいのももしかしたら、これが原因かもね。

まずは、麺棒でとれそうなものを取っていくから。麺棒でなら痛くなさそうでしょ?

かき、かき。かき、かき。

まずは、耳の入り口から、やさしく、撫でるように。

そして、少しずつ奥に入れていくよ。

怖くない。怖くないからね。大丈夫、大丈夫。

かき、かき。かき、かき。

むぅ……これは、耳にこびりついて、うまいこと、取れてくれないや……。

ねえ、耳かき、使ってもいい?

うん、怖いよね。でも、大丈夫。
耳かきって、本当は気持ちいいことなんだから。
それを、私が教えてあげる。

いい? いくよ。

ふふっ、目をぎゅってつぶって、私の服の裾をつかんでる。
君が、こんな子どもみたいな姿を見せるなんて……初めて見たかも。

大丈夫、怖くないよ。あともうひと踏ん張りだからね。

かき、かき。かき、かき。

端っこから、ほじるように、ゆっくりと。
あと、もう少し。もう少しで、とれそう。

よいっしょ! ほら、とれた。大物!
見てごらん、これが君の耳の中にあったんだよ。

あはは、力が抜けて、間の抜けた顔してる。
どう? 痛くなかったでしょ。

頷くだけなんて、よっぽど緊張していたんだね。

大物は取れたから、また麺棒で、小さいの取っていくね。

こうして、優しく。撫でるように。

かき、かき。かき、かき。

最後に、ふぅ~。
あはは、体ビクンってはねた。

どう? 気持ちよかったでしょ。
そう。これが耳かきだよ。本当はね、気持ちよくて、癒しのひと時が味わえる、そんな時間なの。

反対側もやっていい?
承知しました。それじゃ、顔、反対に向けてください。
ごろーん。

こっちのお耳は、と。
さっきほど大きいものはないけど、あちらこちらに、耳垢がたくさんだ。

また、麺棒で少しずつ取っていくね。

かき、かき。かき、かき。

どう、かな。気持ちいい?
かゆいところとか、耳かきされて気持ちいいところとか、言ってくれていいんだよ。

ふむふむ、ここ?
当たり? やった! それじゃ、ここのあたりを重点的に。

かき、かき。かき、かき。

今度は、私にもしてみてよ。耳掃除。
大丈夫。君になら、任せられるよ。

そう、耳掃除って、信頼の証でもあるの。
だって、耳の中なんて、大ケガさせたら大変なところの掃除を、相手に任せるわけだし。
だからね、嬉しかったよ。私に、耳を任せてくれて。気持ちいいって、言ってくれて。

うん、どういたしまして。私でよければ、いくらでもしてあげるよ。
だから、君も、お願いするね。
私の大事な、耳の中。君に委ねます。

あはは、大げさないい方しちゃった。ごめんね。

かき、かき。かき、かき。
最後に、ふぅ~。

よし、おしまい。
どう? 耳掃除、痛くなかったでしょ?

気持ちよかった? それならよかった。
また、耳がかゆくなったら言ってね。いつでもしてあげるから。

今度は私の番、と言いたいところだけど。
君ってば、すごく眠そう。

いいよ。緊張が解けたせいか、耳かきが気持ちよかったせいか、分からないけれど。
少なくとも、満足はしてくれたみたいだから。よかった。


今日は、一緒に寝よっか。
私の耳掃除は、また今度、ね。
うん、楽しみにしてるよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
耳かきが怖いのを、なんとか克服してあげたい彼女
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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