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祠を壊したあなたのための耳かき〜怪異ルート〜
written by えむおーおー
  • インモラル
  • 耳かき
  • ホラー
  • 年上
  • 人外 / モンスター
公開日2024年10月19日 23:29 更新日2024年10月25日 14:02
文字数
2127文字(約 7分6秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
祠から現れた女の怪異
視聴者役柄
祠を破壊した人
場所
古い屋敷の和室
あらすじ
祠を破壊したあなたの部屋に、祠の怪異である山の神が現れる。
怪異はあなたを多数の手で拘束すると、耳に指を入れ始める。
そしてあなたの身体を貰うと口にし、両耳の指耳かきを始める。

家族や村の人を心配するあなたに、怪異は僧による結界が無駄だったこと、
彼らを殺してはいないが全員倒れていることを教える。
あなたは指耳かきにもだえながらも心を開かないよう耐えるが、
それを見た怪異は祠を破壊させたときの声色で呼びかけ、あなたの反抗心を奪っていく。
声色と指耳かきですっかり骨抜きにされたあなたは、怪異に心に入られ、そのまま身体も飲み込まれていくのだった。
本編
(右側から何かがペタペタと歩く音が聞こえる)

(声後ろ左側から)

――コッチだよ。

(顔中をベタベタと手が這い回る音が聞こえる)

――お主が祠を壊してくれたそうよのう。ヒヒヒッ。よくやってくれたわ。

――ああ、これはよい身体じゃ。肌触りもよい。

(ギリギリと締め付ける音)

――いかんぞ。人の身で儂から逃げようなどと。影より出でし儂の無数の手からは逃れられぬ。

それに夜はもののけの領分。お主ら人の好き放題できる時は終わってしまったわ。

(声色変わる)
――そこのお方。そこのお方。どうかここから私を出してください。

(声色戻る)
――ヒヒッ。心惹かれる声であったろう?

昔食らったおなごの声色でのう。老若男女問わず骨抜きにする声であった。

……助けて?なぜ儂が人の言うことを聞かねばならぬ。

儂はこの山の神なるぞ。近頃の人は神に対して無礼でならぬわ。

――いや、クンクン。お主、里の匂いが薄いな。外の血が随分と混ざっておる。

無知ゆえの無礼ならば、まあ許してやろうぞ。

村の者どもも阿呆よのう。あんな坊主一人で自由になった儂を止めようなどとは。

儂を閉じ込めた結界に比べて、この家の結界のなんとお粗末なことか。修行不足が見て取れるわ。

お主を守ろうとしたのであろうが、全く無駄なことよ。

……ふむ。お主がこの後どうなるのか、とな。

ふうむ、そうさな。


(右耳が指でほじくられ始める)

――やはりその身体でも貰おうかのう。

お主のように儂の呼び声で祠を壊してくれる、相性のいい身体を待ち望んでおったのだ。

なかなかに儂好みの姿をしておって嬉しいぞ。

何年もあの祠に閉じ込められておったからの。久々に人里で遊びたくなったわ。

……怖いか?ならばこうして、後ろから抱きついていてやるわ。

心はどうあれ、老いを知らぬ女の体に抱きつかれて嫌がる人はおらぬからのう。

まあ、人里に行くにはちと人から離れすぎた形をしておるがの。ゆえに人らしい身体の一つでも欲しいのよ。

安心せい。痛みはない。ただ儂の魂が入りやすくなるよう、この手でお主の耳を好き勝手ほじくらせてもらうだけじゃ♪


(両耳指耳かき始まる)

(声右側から)


――ヒヒヒッ。初(うぶ)よのう。女の手で耳をまさぐられるのは初めてか?

儂の手は老若男女、命も心も数多く絡め堕としてきたからのう。お主のように初な者を堕とすなど実にたやすい。

――人間の魂魄は頭で繋がっておる。ゆえに頭をこうして悦楽に導いてやれば、繋がりを緩めて間に入り込むことが出来るのじゃ。

ほうれ、耳の凹みを指先でなぞられるのがよいのか?

それとも耳穴をねっとりとほじくられる方が好みかの。

ヒヒッ、お主の肌もあったまって来たのう♪

……なんじゃ、儂に聞きたいことでもあるのか?

……祖父は、村の皆はどうなったか知りたいとな?

――ヒヒヒッ、まあよい。実に静かで気持ちのいい夜じゃ。教えてやろうかの。

――当然、皆殺しじゃ。

――ヒヒヒッ♪冗談じゃ♪

儂を信仰する者がおらんくなっては困るではないか。

――その代わり、儂を閉じ込めて来た仕打ちへの仕返しはした。

村の者、一人残らず儂が直接睨みつけた。家に隠れた者もな。

――全員口から泡を吹いて倒れおったわ。

朝にでもなれば目を覚ますのではないかのう。その頃にはお主の身体は儂のものじゃ♪

ああ、儂に刃向かった坊主は知らぬ。少々強く睨んだからのう。

――ヒヒヒッ、あまり怖がらせてお主の悦楽が薄れてはつまらぬ。

……んん?まだ何か言いたいのか?

……ふう。

儂はもうお主との会話には飽きた。

ゆえにこうして…

(口に何かが入る音)

――そのうるさい口は余った儂の手でも咥えておれ♪

ほれ、指を動かしてやるから、儂の指と好きなだけ語り合うとよい。

逃げるでない♪喋りたいのであろう?喋れぬなら、指を絡め舌を動かしてやろう。

――お主は余計なことなど考えず、ただ儂の指に耳を貪られる悦楽に溺れ、身体を明け渡すのじゃ。

(両耳指耳かき続く)

(声左側に移る)

――お主、なかなか強情じゃのう♪なかなか身体に入り込めぬ。

そうじゃ、よいことを思いついたぞ。

(声色変わる)
――どうか、ごゆるりと安心なさってください。私は何もいたしませぬ。

(声色戻る)
――ヒヒッ♪どうじゃ。この声で囁かれると、思わず身体が従ってしまうであろう?

(声色変わる)

――私に身をお預けください。

私はただ、あなたを心地よくしたいだけなのです。

不安に思う必要も、私を恐れる必要もないのです。

ほんの少しだけ、私に心を開いてくれればよいだけなのです。

どうか少しだけ……。

どうか少しだけ……。

(声色戻る)

――やはりこの声はよいのう♪お主の魂魄に隙間が生まれ始めておるわ。

手足からすっかり力が抜けて、だらりと儂に身体を預けおって。

もごもごと言っておった口も、入り込んだ指の隙間から涎を垂らすばかり。

そのだらしなく我を忘れた顔、実にそそる。

――どれ、お主の心でも覗いてみようかのう♪

……ふむ、この心配げにお前を叱る老人がお前の祖父かえ?

こんな老人より儂の方がよいぞ?お主が祠を壊したことを、儂はいくらでも褒めてやる。

――そうじゃ。儂を受け入れよ。もっとこの悦楽に溺れよ。

山の神の指の技に、お主を呼ぶ柔らかな声に溺れよ。

(声色変わる)
――どうか、私の言う通りになさってください。

(声色戻る)
――ヒヒヒヒッ。ああ、それでよい。それでよい。

お前の心も身体も、儂のものじゃ。

(指耳かきの音続く)

(そのまま何かに飲み込まれる音)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
祠を壊したあなたのための耳かき〜怪異ルート〜
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
えむおーおー
ライター情報
ファンタジー系ASMRが好き。
耳かきしながらずっと話してるタイプの作品が好きなので、文章長くなりがちです。
pixivにも同じ内容で投稿しています。
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