- ヤンデレ
- 幼なじみ
- ボーイッシュ
- 剣士
公開日2026年02月06日 20:47
更新日2026年02月06日 20:47
文字数
2621文字(約 8分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
村を守る剣士
視聴者役柄
幼馴染
場所
村の近くの丘
あらすじ
幼馴染は村を守る剣士をしている。
そのきっかけは10年前、あなたの両親が殺された出来事だった。
そんな彼女にあなたも村も感謝し信頼している。
当の彼女は、あなたへの好意がゆえに村を守り続けてきたという。
その思いを、ついに打ち明けるが……
():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更
そのきっかけは10年前、あなたの両親が殺された出来事だった。
そんな彼女にあなたも村も感謝し信頼している。
当の彼女は、あなたへの好意がゆえに村を守り続けてきたという。
その思いを、ついに打ち明けるが……
():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更
本編
どうかい、ここからの景色は。
気に入ってくれて何よりだよ。
見晴らしがいいというのはつまり、村の周囲をよく監視できるということ。
だから私は普段、ここで山賊だとか侵入者が来ないか見張っているんだ。
悲しいものだね。
君が目を輝かせて眺める澄み渡った山並みも、私は慣れてしまったらしい。
君を見ていた方が心が洗われるよ。
そんなこと言ってしまえば、君のこと、ここからの景色なんかより遥かに長い時間見つめてきたはずなんだけれど……
人は、それを運命と呼ぶのかもしれないね。
ああ、そうだった。
わざわざこんな場所に呼び出しておいて、他愛もない話ばかり続けていても仕方ない。
私としては、このまま何も話さなければここでずっと二人きりでいられるのだから、それで構わないのだけれど。
はいはい、私はそんなに意地悪じゃないよ。
まだ、決心がつかないだけ、だから。
ちゃんと言う。
言うから……き、聞いて、くれ。
(深呼吸)
君を、私のものにさせてはくれないか?
私は、君がいるからここまで村に信頼される剣士になることができたと思っている。
ただ、信頼されるからこそ、村の人からは男っ気がないことを心配して、いろいろお節介を受けることもある。
だからといって私も、鍛練を怠るつもりはないが、一人でいることを選んだつもりもない。
私の心の中でも、思い描く理想はあるんだ。
そこには君がいる。
きっと、笑ってくれるとか、それだけでも君が支えてくれる限り、私は鬼さえも討つことができるだろう。
まあ、だから、その……責任を取れだとか、そういうことを言いたいわけではないんだが……
とにかく、私には、君が必要なんだ。
これからも君を守るし、これからは君の幸せを、一番大切な人として、誰よりも君の近くで刻ませてほしい。
君には、いきなりの話で驚かせてしまったかもしれない。
こういうのは、本来、もう少し関係を深めてからなのかもしれないが、私が不器用なのは君もわかっていることだろう?
だから、どうか許してほしい。
でも、私は本気だ。
まあ、嘘をつけるような女でもないのは、君も知ってるところだとは思うが。
あとは、君の気持ちを聞くだけなのだけれど……
どう、だろうか?
……っ!
それは……どうして……
私のことをよく思ってくれているのなら、拒む理由などないだろうに。
なっ……もっと、愛嬌がある人がいい?
あ……?
は……はぁ……?
なんだ、それは。
ふざけてるんじゃ、ない……よな?
はは……。
だって、そんなの、だって……だって……
私は今日まで、君のためにこの村を守ってきたというのに。
既に私は、君にこの身の全てを捧げているというのに。
なんで、こんな、仕打ちが。
どうして……どうして……
やめてくれ。
そんな言葉が聞きたいわけじゃない!
謝られても何にも……
君が私のものにならないのなら、全部無意味なんだから。
お願いだ、考え直してはくれないか?
私は、何としても君が欲しい。
納得がいく答えが欲しい。
そう……それでも、なの、か。
10年前、殺された君の両親の仇を討つ。
もうこれ以上、そんな悲劇が起こらないようにこの村を守る。
あの日のことを目の当たりにした心の傷で剣も握れなくなった君の代わりに、私が思いを引き受けた。
全ては君を想うがためだったのだけれど。
そのことを、君もよく理解してくれていたはずだったのだけれど。
「僕のせいで、あなたの将来を縛らせて申し訳ない」
「僕が幸せを感じられるのも、あなたがこの村を守ってくれてるからなんだ」
「ありがとう」
君が口にした感謝も謝罪も期待も希望も、私は何もかもを覚えている。
だって、それだけ君が私のことを見てくれているということだったから。
迷いも疲れも痛みも、それだけで忘れられるくらい、純粋な一言が愛おしかった。
誰にももはや女として好かれることがなくなったとしても、君だけはそばにいてくれる。
だから、君が負い目を感じる必要なんて少しもないって……君が私のものになってくれるなら、言いたかったのに。
なのに……。
全部、無駄だったんだな。
そうだよ!
剣士の道も、別に君に頼まれたわけではなく、君を見ていたたまれなくなった私が選んだだけのことなのはわかってる。
でも、傷の手当てだとか、励みの言葉だとか、君なりに私のことを懸命に支えてくれた。
それがなかったら、私は今も弱くて傷だらけのままだったはずだ。
何より、君の両親の仇であるあの山賊たちへ復讐を果たしたと告げたとき、君は胸の奥で喜んでくれていた。
あの時、抱きしめあった身体の熱が、私の全てを受け入れてくれていた。
……こんな私を君は好きだと言ってくれていた。
そうじゃないのか?
それが、男女としての愛とは繋がらないなんて、それは、そうなのかもしれないが……
そういえば、ここからは見ての通り、村内の様子もよくわかる。
最近、夜な夜な君があの子とよく会ってるのを見るのだが、まさか。
さっき、君が「愛嬌がある人がいい」と私を拒んだとき、瞳を翳らせたこと。
つまり、そう、なのか?
ふん、黙秘、か。
私はね、私が怖いんだ。
君のためなら、人の命を奪うことさえ厭わなくなってしまった。
あまり物騒な言葉は、君の胸の中にまだ残る傷を疼かせてしまうから、発するべきではないのだけれど。
君が私のものになる手立てがあるとするなら、私は何だっていいらしい。
それこそ、君に愛されないのならば、剣士の立場など捨ててしまった方がマシだ。
村人の感謝など必要ない。
でも、どうしようか。
私が村を守るのをやめたのが、君のせいだと知れたら。
君が私のものにならないことで、この村が危機に瀕するとしたら。
この村の運命は一体?
君の立場は一体?
もちろん、あの子も巻き込まれるだろうね。
君が私のものにならない最大の障壁だと名指ししてしまえば、村にとっては同様に害となる。
ああ、こんな手を打てると思えば、君の心を掴めずとも村を守り続けた意味があったみたいだ。
そもそも、いざとなれば私には剣もあるしな。
まだ君が怖がるから、ここに背負ってはこなかったのだけれど。
さて。
君のわがままが、いつの間にか大事 になってしまったね。
でも、君が悪いんだ。
私のことをちゃんと見てくれない君が。
今までを思い出してみれば、君にたくさん感謝をしてもらったけれど、愛の言葉だけは貰えていなかった。
私が一番欲しかったものだったというのに。
君は意地悪だ。
でもまだ、私は待ってあげられる。
これまでの空白を、今一言でも誓ってくれたなら、なかったことにしてあげられる。
私はただひとつ、君のことしか求めない。
君の答えだけを待つよ。
決断ができたら、ただ「愛してる」と言ってくれ。
気に入ってくれて何よりだよ。
見晴らしがいいというのはつまり、村の周囲をよく監視できるということ。
だから私は普段、ここで山賊だとか侵入者が来ないか見張っているんだ。
悲しいものだね。
君が目を輝かせて眺める澄み渡った山並みも、私は慣れてしまったらしい。
君を見ていた方が心が洗われるよ。
そんなこと言ってしまえば、君のこと、ここからの景色なんかより遥かに長い時間見つめてきたはずなんだけれど……
人は、それを運命と呼ぶのかもしれないね。
ああ、そうだった。
わざわざこんな場所に呼び出しておいて、他愛もない話ばかり続けていても仕方ない。
私としては、このまま何も話さなければここでずっと二人きりでいられるのだから、それで構わないのだけれど。
はいはい、私はそんなに意地悪じゃないよ。
まだ、決心がつかないだけ、だから。
ちゃんと言う。
言うから……き、聞いて、くれ。
(深呼吸)
君を、私のものにさせてはくれないか?
私は、君がいるからここまで村に信頼される剣士になることができたと思っている。
ただ、信頼されるからこそ、村の人からは男っ気がないことを心配して、いろいろお節介を受けることもある。
だからといって私も、鍛練を怠るつもりはないが、一人でいることを選んだつもりもない。
私の心の中でも、思い描く理想はあるんだ。
そこには君がいる。
きっと、笑ってくれるとか、それだけでも君が支えてくれる限り、私は鬼さえも討つことができるだろう。
まあ、だから、その……責任を取れだとか、そういうことを言いたいわけではないんだが……
とにかく、私には、君が必要なんだ。
これからも君を守るし、これからは君の幸せを、一番大切な人として、誰よりも君の近くで刻ませてほしい。
君には、いきなりの話で驚かせてしまったかもしれない。
こういうのは、本来、もう少し関係を深めてからなのかもしれないが、私が不器用なのは君もわかっていることだろう?
だから、どうか許してほしい。
でも、私は本気だ。
まあ、嘘をつけるような女でもないのは、君も知ってるところだとは思うが。
あとは、君の気持ちを聞くだけなのだけれど……
どう、だろうか?
……っ!
それは……どうして……
私のことをよく思ってくれているのなら、拒む理由などないだろうに。
なっ……もっと、愛嬌がある人がいい?
あ……?
は……はぁ……?
なんだ、それは。
ふざけてるんじゃ、ない……よな?
はは……。
だって、そんなの、だって……だって……
私は今日まで、君のためにこの村を守ってきたというのに。
既に私は、君にこの身の全てを捧げているというのに。
なんで、こんな、仕打ちが。
どうして……どうして……
やめてくれ。
そんな言葉が聞きたいわけじゃない!
謝られても何にも……
君が私のものにならないのなら、全部無意味なんだから。
お願いだ、考え直してはくれないか?
私は、何としても君が欲しい。
納得がいく答えが欲しい。
そう……それでも、なの、か。
10年前、殺された君の両親の仇を討つ。
もうこれ以上、そんな悲劇が起こらないようにこの村を守る。
あの日のことを目の当たりにした心の傷で剣も握れなくなった君の代わりに、私が思いを引き受けた。
全ては君を想うがためだったのだけれど。
そのことを、君もよく理解してくれていたはずだったのだけれど。
「僕のせいで、あなたの将来を縛らせて申し訳ない」
「僕が幸せを感じられるのも、あなたがこの村を守ってくれてるからなんだ」
「ありがとう」
君が口にした感謝も謝罪も期待も希望も、私は何もかもを覚えている。
だって、それだけ君が私のことを見てくれているということだったから。
迷いも疲れも痛みも、それだけで忘れられるくらい、純粋な一言が愛おしかった。
誰にももはや女として好かれることがなくなったとしても、君だけはそばにいてくれる。
だから、君が負い目を感じる必要なんて少しもないって……君が私のものになってくれるなら、言いたかったのに。
なのに……。
全部、無駄だったんだな。
そうだよ!
剣士の道も、別に君に頼まれたわけではなく、君を見ていたたまれなくなった私が選んだだけのことなのはわかってる。
でも、傷の手当てだとか、励みの言葉だとか、君なりに私のことを懸命に支えてくれた。
それがなかったら、私は今も弱くて傷だらけのままだったはずだ。
何より、君の両親の仇であるあの山賊たちへ復讐を果たしたと告げたとき、君は胸の奥で喜んでくれていた。
あの時、抱きしめあった身体の熱が、私の全てを受け入れてくれていた。
……こんな私を君は好きだと言ってくれていた。
そうじゃないのか?
それが、男女としての愛とは繋がらないなんて、それは、そうなのかもしれないが……
そういえば、ここからは見ての通り、村内の様子もよくわかる。
最近、夜な夜な君があの子とよく会ってるのを見るのだが、まさか。
さっき、君が「愛嬌がある人がいい」と私を拒んだとき、瞳を翳らせたこと。
つまり、そう、なのか?
ふん、黙秘、か。
私はね、私が怖いんだ。
君のためなら、人の命を奪うことさえ厭わなくなってしまった。
あまり物騒な言葉は、君の胸の中にまだ残る傷を疼かせてしまうから、発するべきではないのだけれど。
君が私のものになる手立てがあるとするなら、私は何だっていいらしい。
それこそ、君に愛されないのならば、剣士の立場など捨ててしまった方がマシだ。
村人の感謝など必要ない。
でも、どうしようか。
私が村を守るのをやめたのが、君のせいだと知れたら。
君が私のものにならないことで、この村が危機に瀕するとしたら。
この村の運命は一体?
君の立場は一体?
もちろん、あの子も巻き込まれるだろうね。
君が私のものにならない最大の障壁だと名指ししてしまえば、村にとっては同様に害となる。
ああ、こんな手を打てると思えば、君の心を掴めずとも村を守り続けた意味があったみたいだ。
そもそも、いざとなれば私には剣もあるしな。
まだ君が怖がるから、ここに背負ってはこなかったのだけれど。
さて。
君のわがままが、いつの間にか
でも、君が悪いんだ。
私のことをちゃんと見てくれない君が。
今までを思い出してみれば、君にたくさん感謝をしてもらったけれど、愛の言葉だけは貰えていなかった。
私が一番欲しかったものだったというのに。
君は意地悪だ。
でもまだ、私は待ってあげられる。
これまでの空白を、今一言でも誓ってくれたなら、なかったことにしてあげられる。
私はただひとつ、君のことしか求めない。
君の答えだけを待つよ。
決断ができたら、ただ「愛してる」と言ってくれ。
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