愛娘がテクテクとこちらへとやってきた。どうやらパピーに何やら伝えたいことがあるようで……！
おいおいまさか……反抗期じゃなかろうな、我が愛しき娘よ。おう、どうした？

○朝　家
「おはよう、パピー」

「え？　今日は休みの日だけど早く起きて偉いね、っても～マミーと同じこと言ってる～」

「そりゃ～まあ、いつもはグースカピーしてるけどさ。今日は、ね」

「なんかあったっけ？　っても～父の日だよ」

「乳(にゅう)の日？　ってそっちのちちじゃないよも～」
　
　クスクスする。
「ふふふっ。パピーには～いつも感謝してるんだ～」

「パピーとマミーがね、話してると～、私も混ざりたくなっちゃうんだ～嫉妬（しっと）ってやつ？」

「そして～いつもお仕事お疲れ様～」

「大黒柱様々（だいこくばしらさまさま）だなって、あ～、胸張ってる～」

「ふふふっ。パピーってさ、マミーとラブラブじゃん？」

「まあなって、あ～鼻に指擦（こす）ってる～かっこいいつもりそれ～？」

「ふふふっ。……だからさ、パピーとは、その、無理って分かってても～今日だから、言うね」

「結婚したい」

「ふふふっ。多分マミーも同じこと言ったでしょ？」

「あ～、やっぱりね～。先越されちゃうよね～そりゃ。私、娘だしな～」

「じゃあ、パピー。ちょっと屈んで。そう、そのまま……」
　
　ほっぺにチューする。やったぜ！
「チュッ❤」

「ほっぺならOKでしょ？　ふふふっ」

「大好きだよ、パピー」

「いつもありがとう」

「はい、これマミーと一緒に選んだプレゼント！」

「メガネケース。なかなかシャレオツでしょ？」

「あれ？　泣いてる？」

「嬉し泣きで男泣き？　ふふふっ」

「これからもよろしくね❤」
　
　パピーに抱き着く。わっ！
「パピー❤！！」
　　　　　　　　　　　　　　　　完

・台本（ゆるボイ！）
愛娘が父の日にパピーへ伝えたいこと
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ともっとも