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祈りは神じゃなくてきみに捧げる
written by ねむりはり
  • 告白
  • ヤンデレ
  • シスター
公開日2026年08月04日 10:32 更新日2026年08月04日 10:32
文字数
3029文字(約 10分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
シスター
視聴者役柄
常連
場所
教会
あらすじ
### あらすじ

夜更けの礼拝堂。

毎晩のように祈りへ訪れるあなたを待っていたのは、気だるげで信仰心のない一人のシスターだった。

神を信じていない。

人を救う資格もない。

そう自嘲しながらも、彼女はいつしか、誰にも見せなかった苦しみを抱えるあなたから目を離せなくなっていた。

泣いていた夜も、言葉を失っていた時間も、礼拝堂を去る後ろ姿も。

彼女はずっと見つめ、待ち続けていた。

やがて、その想いは慰めたいという願いから、誰にも渡したくないという執着へ変わっていく。

「どうかこの人が、誰のものにもなりませんように」

それは祈りなのか。

それとも、愛という名の呪いなのか。

神を信じられないダウナーなシスターが、あなただけを救いとして求め、静かに逃げ道を塞いでいく、背徳的で甘いヤンデレシチュエーションボイス。
本編
■ 導入(目安:2分)

【SE】扉がきしむ音

(静かに、投げやりに)

……あぁ、来たんだ。

(少し鼻で笑うように)

こんな時間に礼拝堂来る信者、きみくらいだよ。
夜の十一時過ぎてるのに。
……まあ、わたしもいるんだけどね。

(椅子に深く座り直す音 倦怠感たっぷりに)

どうぞ、座りなよ。
別に追い出したりしないから。

(自嘲するように小さく笑って)

神に仕える聖なる女、ってやつ。
……笑えるでしょ。

(遠くを見るような、空虚な声で)

ここ来るの、何回目? きみ。
もう顔、覚えてるよ。
毎晩みたいに来るじゃん。
何を祈りに来てるの。

(間)

……まあ、いいや。
聞かなくても、なんとなくわかる気がするし。

(少し近づいて、声を落として)

ねえ。
ちょっとだけ、話してもいい?
こんな時間、わたしも暇でさ。

(さらりと、でも妙に重みがある言い方で)

神様の話じゃなくて。
もっとつまらない、人間の話。

……きみのこと、もっと知りたいな。

---

■ 本編パート①「ダウナーな本性と、ほころび」(目安:5分)

わたしさあ、実は信仰心とか全然ないんだよね。

(あっけらかんと)

ひどい話でしょ。
シスターがそんなこと言ったら普通怒られるんだけど、
この時間帯、見てる人いないからさ。

(少し皮肉っぽく)

神様が見てるって言いたいんだろうけど、
神様が見てるんだったら、わたしのこと見捨てなかっただろうし。

(間)

……あ、重い話した。ごめん。

(投げやりに手を振るように)

気にしないで。
シスターの愚痴なんて聞いても面白くないでしょ。

……でもきみ、逃げないね。

(少し意外そうに、じっと見つめるように)

普通こういう話始めると、みんなちょっと引くんだよ。
面倒くさい人だなって顔する。

きみ、そういう顔しない。

(わずかに声が柔らかくなって)

……なんで?

(間)

変な人だね。

(でも口調は悪くない むしろ少し嬉しそうに)

……嫌いじゃない、そういうの。

(また少し投げやりに戻って)

わたしね、ここに来たのも別に自分の意志じゃないんだよ。
家がゴタゴタしてて、まあ色々あって。
で、ここに放り込まれた。

修道院って、そういう子の行き場になることあるから。

(乾いた笑い)

ご都合主義だよね。
でも出て行く場所もないし、
まあいいかって。

(間)

……神様、信じてないのにここにいるの、
なんか滑稽(こっけい)だとは思う。

でもね、

(少し声が落ちて、独り言のように)

ここにいたら、きみに会えるから。

(ハッとして、少し早口で)

……あ、今のは忘れて。

(間)

いや、待って。忘れなくていい。

(静かに、でも確かな声で)

どうせきみには、本当のこと話しちゃうんだろうから。

---

■ 本編パート②「執着の芽生え、狂気の兆し」(目安:6分)

……ねえ、少しだけ近くに来て。

(囁くように)

誰も見てないから。

(間)

きみが初めてここに来た日、覚えてる?
夕方の礼拝、もう終わった後で。
きみ一人で、後ろの席に座ってた。

(じっと見るような、引き込まれる声で)

泣いてたよ。
きみ。

(そっと、傷つけないように)

声は出してなかったけど、わかった。
肩の震え方で。

(間)

わたし、声かけようとして……やめたんだよ、一回。

だって、わたしなんかに
人を慰める資格ないし、
神の言葉を語れるほど信じてもない。

(でも)

(少し、声が滲むように)

どうしても目が離せなかった。

きみから、ずっと。

それから毎晩、来るでしょ、きみ。

気づいてた?

(静かに)

わたし、ずっと待ってたよ。

(間)

礼拝の時間に来ない日も、
扉の向こうの気配を確かめてた。

(少し自嘲して)

やばいでしょ。
シスターが信者のこと、そんな目で。

(でも声は震えない むしろ静かに確信している)

でも本当のことだから、言う。

きみがここに来るから、
わたしは今もここにいる。

ねえ、きみは、
わたしのことどう思ってる?

(少し笑って、でも目が笑っていない声で)

シスターだから近づきやすいとか?
話しやすいとか?

(間)

……それでもいいよ、今は。

今はまだ。

(指先で触れるような、囁き)

でもね、

(ゆっくりと、一言一言を刻むように)

わたしはきみのことを、
そんな軽い気持ちで見てない。

(間)

きみが誰かに笑いかけるたびに、
胸のここが、ぎゅってなる。

(自分の胸に手を当てるような息遣いで)

きみが礼拝堂出て行く後ろ姿、
扉が閉まる瞬間まで見てる。

(低く、真剣に)

きみが他の人と話してるの見るの、
好きじゃない。

(間)

……ごめん。
おかしいよね、わたし。

(でもおかしいと思っていない声で)

神様に祈ったことなかったけど、
きみに出会ってから一回だけ祈ったよ。

(淡々と、でも重くて)

「どうかこの人が、誰のものにもなりませんように」

って。

(間)

(小さく笑って)

聖なる祈りじゃないね。完全に。

呪いに近いかもしれない。

(でも後悔していない声で)

……でも本心だから。

---

■ 本編パート③「告白と、静かな狂気の開花」(目安:5分)

きみ、怖い?

(間)

怖かったら帰っていいよ。
止めない。

(でも、少し間を置いてから)

……嘘。

(息を呑むように)

帰ってほしくない。

(ゆっくりと、絡みつくような声で)

ずっとここにいて。

わたしの隣に。

この礼拝堂の、この夜の中に。

きみが返事しなくてもいい。
きみがここにいてくれるだけで、

(少しだけ声が震えて)

わたし、生きてる気がするから。

(間)

……おかしいんだよ、わかってる。

でも神様を信じるより、
きみを信じる方が、
ずっと簡単で、

(熱を帯びた声で)

ずっと、確かで。

わたしね、きみが来なくなったら、どうするか考えたことある。

(静かに、でも怖いくらい落ち着いていて)

考えちゃいけないこと、考えた。

(間)

……だから、きみには来てもらわないといけない。

(少し笑って、でも目が冷たい声で)

ちょっとだけ、クズなやり方で。

(髪に触れるような、そっとした囁き)

きみの弱い部分、全部知ってるよ。
毎晩聞いてたから。
ここで話してくれたこと、全部。

(低く、でも柔らかく)

だから安心して。

わたしから逃げる方法、きみにはない。

(間)

……冗談、

(少し間を置いてから、今度こそ本音で)

半分だけね。

(少し笑みが溶けて、柔らかく)

ごめんね、怖いこと言って。

(素直に、幼い声で)

でも本当のこと言わないと、
わたしまたひとりになる気がして。

(間)

きみと話してると、
あったかいんだよ。

(低く、でも素直に)

……神様のことは信じてないけど、
きみのことは、信じてる。

(間)

それって、愛ってやつだと思う。

言い方、合ってる?

(少し照れたように、でもすぐ隠すように)

……まあ、どっちでもいいけど。

---

■ クロージング「礼拝堂の夜明け前」(目安:2~3分)

(静かに、夜が深まったのを感じながら)

……もうすぐ朝課(ちょうか)の時間だ。

(少し名残惜しそうに)

そうしたらわたし、またただ一人のシスターに戻らないといけない。

(苦笑いのように)

信仰心ゼロのシスター。
どこまでも滑稽(こっけい)ね。

きみ、今夜話してくれてありがとう。

(間)

また来てね。

(少し声が低く、確かめるように)

来るよね?

(間)

……来なかったら、探しに行くから。

(小さく笑って、冗談っぽく言うが目は本気の声で)

本当に。

おやすみ、きみ。

(間)

夢の中でも、
わたしのこと、考えてくれたら、うれしい。

(間)

……なんてね。

(少し照れを押し隠して、でも続ける)

考えてなくてもいい。

きみが明日もここに来てくれれば、

(最後に、静かで深い声で)

それだけで、
わたしの祈りは、
叶ってるから。

【SE】礼拝堂の扉が、静かに開く音

(遠ざかるきみを見送るように、後ろから)

……また明日。

(間)

絶対、来てね。

(最後に、ひとりごとのように、誰にも届かない声で)

神様じゃなくて、
きみに、
祈ってるから。

(長い沈黙)

---
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
祈りは神じゃなくてきみに捧げる
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
・詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
・性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
・SEや( )内の演出・ト書きもイメージしやすいように記載しているものですので、変更・追加・省略など、ご自由にご利用ください。
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