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君を家まで送る帰り道、少し歩幅を小さくしてみる
written by チョンマー
  • 甘々
  • 純愛
  • 告白
  • 片思い
  • クラスメイト
公開日2026年06月14日 22:00 更新日2026年06月14日 22:00
文字数
1779文字(約 5分56秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
クラスメイト
視聴者役柄
クラスメイト
場所
通学路
あらすじ
僕には気になっている人がいる。
ちょっとしたことがきっかけで、友達にはなったけれど、それ以上の関係にはなっていない。
そんな彼女の委員会の仕事を手伝っていると、もう暗い時間。

内に秘めた想いは隠したまま、彼女に家まで送ると提案して……。
本編
ああ、もう待ってくれてる。
ごめんね、待たせちゃって。帰る準備に時間かかっちゃった。
それに、こんな遅くまで手伝ってもらっちゃって。そのうえ、帰り送ってくれるとか……。
本当に大丈夫? 時間とかピンチだったら、途中まででもいいからね。


そう?
なら、いいんだけど。

まあ、正直言うとね。
さすがにこの時間、帰り道真っ暗じゃない?
そんな中、一人で帰るのはちょいと心細いなーとか、思ってはいたんだ。
この歳になって、情けないんだけどさ。


いやいや、違うよ。暗いのが怖いんじゃなくて。
世の中物騒だから、怖い目に合ったらどうしようって……それが不安なだけだから。


いやいや、心配性なのに越したことはないでしょ。
石橋は叩いて渡るもの。
誰かと一緒にいるのが、手軽で一番の防犯なんだから。


僕が一緒に帰る相手で良かったのかって。
いいに決まってるじゃん。
これでも、信頼しているんだよ。

まあ、腕っぷしには期待してないけれど。
男の人ってだけで、安心だからさ。


ふふっ、だって本当のことじゃん。
そんなひょろひょろの体で、喧嘩なんかできないって。

まあ、一人じゃないってだけでやっぱり違うから、役に立ってないわけじゃないよ。安心して。

あれ、帰り道、そっちじゃないよ?


近道?
へー、そうだったんだ。知らなかった。
君、よくこんな道、知ってたね。

確かに、なんか狭い道だから、秘密の道って感じで、いいね。
今度、この道で帰ってみようかな。


迷子になるからやめとけって、ひどくない?
私、そんなに方向音痴じゃないですー。


あの時は……どこに何があるのか、まだわからなかったし。
学校って、結構複雑な作りしてるし。
初めての移動教室だったんだから、仕方ないじゃん。


でも、そうね。
あの時、君がいたから助かったんだよね。ありがとう。

思えば、あの時から、こうして友達になったんだよね。
君ってば、いつも困った時に助けてくれる。

なんか、私だけ助けられてる気がする……。
困った時は、ちゃんと言ってね。力になるから。


勉強教えてって、それだけでいいの?
確かに、いつもテスト前には教えてあげてるけれど。

君、そんなに成績悪いわけじゃないでしょ?


教えてもらうのと、もらわないとじゃ、テストの結果が段違い。
力になれてるならいいんだけど。
なんか、助けてる気がしないな……。


うん、約束だからね。
絶対、君の力になるから。


複雑そうな顔してる。
どうしたの?


何でもないなら、いいんだけど。
あっ、見覚えのある道に出てきた。

なんか、ほんとにあっという間な気がする。
近道だったからなのか……それとも、君と一緒に話してるからだったり?

ここまで来たら人通りも多いし、ここでサヨナラしてもいいからね?


ここまで来たら今更?
それなら、ご厚意に甘えようかな。


君が送ってくれなかったら、どうしてたかって?
多分、親に連絡してたと思う。


うーん、確かにそっちの方が安全だし、車だから早く家には着くだろうけど。
と言っても、急に連絡するわけだから、車で来るっていっても、準備とかに時間かかって、かなり学校で待ちぼうけしないといけなかったと思うよ。
だから、これで良かったの。
だってさ、ずっと一人で待ちぼうけなんて退屈だもん。
君と、こうして話をしながら帰る方が、ずっと楽しいよ。


なーに、もしかして照れてる?
可愛いところ、あるじゃんか。

もうそろそろ、私の家だね。


あのさ、勘違いだったらごめんね。
なんか、君の歩幅、小さくなってない?

私、君の隣にくるように歩いてるんだけど、なんか、歩幅が違うっていうか。
というか、今日歩いてて、いつもと歩幅違う感じがしたんだよね。いつも廊下歩いてるとき、こんな気を遣って歩いてた覚えがないんだけど……。


わざと?
それってどういうこと?


もうちょっと、一緒にいたかった。
さっきの道も、実は遠回りの道だった。騙しててごめん……。

えっ、何それ。可愛いんだけど。
そっかー、そんなに一緒にいたかったんだー。

別に、そんなことしなくたって、これからも二人きりになれる時間、いっぱいあるじゃん。
それに、言ってくれたら時間作るよ。
私も、君と一緒に時間が、心地よくて、好きだからさ。


さーて、どういう意味でしょう。
ずるい君には教えてあげない。

こんど、きちんとしたやり方で、私を誘ってよ。
そして、ちゃんと聞いてくれたら、教えてあげるから。

それじゃ、ここまで送ってくれてありがとう。
帰り道、一緒で安心だったし、楽しかったよ。
また明日ねー!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
君を家まで送る帰り道、少し歩幅を小さくしてみる
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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