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鍵をかけたのは、愛してるからだよ
written by ねむりはり
  • 告白
  • 監禁
  • ヤンデレ
公開日2026年05月25日 06:54 更新日2026年05月25日 03:58
文字数
4120文字(約 13分44秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
■ 導入(目安:3〜4分)

【SE】静かな部屋の環境音。外から車が通り過ぎる遠い音。

(穏やかに、でもどこか緊張感を滲ませながら)

……来てくれたんだね。

(ほっと息をつくように)

よかった。
本当に……よかった。

【SE】扉がゆっくり閉まる音。続けて、鍵がかかる音。カチャリ。

(さりげなく、でも静かな確信を持って)

あ、鍵かけたよ。
……びっくりした?

(少し間を置いて)

ごめんね、いきなり。
でも……今夜だけは、逃げないでほしくて。

(微笑むように、でも声の端に震えがある)

久しぶり。
ちゃんと顔見ると……やっぱり、ドキドキするな。

……私のこと、覚えてるよね。
幼馴染の、私だよ。

(優しく)

座って?
怖い顔しなくていいよ。
何もしないから。
……たぶん。

(くすっと笑う。でも笑いは短い)

冗談、冗談。
本当に、ただ……話を聞いてほしかっただけ。
ずっと、ずっと言えなかったことが、あってね。

(少し声を落として)

今夜は……全部、話すから。
聞いてくれる?

(間)

……ありがとう。

---

■ パート① 「ねえ、知ってた?」(目安:7〜8分)


(穏やかに語り始めるように)

ね、
私たち、幼稚園からの幼馴染じゃない。
もう……十何年?

(遠くを見るように)

最初に会ったとき、泥んこになって泣いてたんだよ。
転んで、お気に入りの服が汚れたって。
で、私が「一緒に泣いてあげる」って言ったら……

(くすくす笑い)

ぽかんってした顔して。
「なんで泣くの」って。
それで逆に笑っちゃって、仲良くなったんだよね。

(柔らかく)

覚えてないでしょ、そんなこと。
そういうの全然覚えてないもんね。

……私は全部覚えてるよ。

(少し声のトーンが変わる。静かに、真剣に)

全部、ね。

(間)

小学校のとき、私が転校しそうになったこと。
「行かないで」って泣いてくれたこと。

中学のとき、私が苛(いじ)められてたこと……
知ってたかな?

(間。少し呼吸が乱れる)

知らないよね。

私、誰にも言わなかったから。


(静かに)

でも、君だけが毎日「おはよう」って言ってくれてたんだよ。
それだけで……毎日学校行けてたんだ。

(// 少し感情が揺れて)

そんなこと全然知らないでしょ。
ただいつも通りに、声かけてただけでしょ。

……それが、どれだけ大きかったか。

(深呼吸)

ごめんね、重くなっちゃったね。

(取り繕うように、でも完全には戻れないトーンで)

続き、聞く?

(間)

……うん、ありがとう。

---

◆位置:右に近づく

(少し声を落として)

高校になってから、ね。
君、山田さんって子と付き合ったじゃない。

(穏やかに。でも穏やかすぎる)

あのとき、私……笑顔で「おめでとう」って言ったよね。

(間)

……覚えてる?

うん、言ったよ。
「二人に合いそう」とか言いながら、ちゃんと笑って。

(// 声が静かに低くなる)

その日の夜、ひとりで泣き崩れたけどね。

(どこか遠い目で、淡々と)

トイレに閉じこもって、声が出なくなるまで泣いた。
次の日もその次の日も、何でもない顔して君の隣を歩いた。

……私、すごいでしょ。
女優みたいじゃない?

(皮肉っぽく笑う。でもすぐ消える)

でも、ね。

(少し声に熱が宿る)

山田さんと別れたとき。
落ち込んでたとき、一緒にいてあげたじゃない。

あのときね……

(// 静かに目が細くなるような、危うい甘さ)

正直に言うと。
少し、嬉しかった。

(長い沈黙)

……最低だよね、私。
わかってる。
自分でもわかってる。

(でも否定しない。確かめるように)

でも本当のことだから。

---

■ パート② 「ずっと、見てたよ」(目安:10〜12分)


(静かに、でも確かな熱を帯びて)


私ね……ずっと見てたよ。

(間)

大学になって、新しい友達できて、バイト始めて。
私との時間がどんどん減って。

それでも、毎週日曜日に連絡してくれたじゃない。
「ご飯食べに行こ」って。

(柔らかく、でも少し掠れた声で)

あの時間だけで……生きてこれたよ。

(少し早口になる。感情が溢れ始めている)

笑ってるとこ見るの、好きだった。
美味しそうにご飯食べてるとこ、好きだった。
困ったときに眉間(みけん)に皺(しわ)よせる顔も、
疲れてるのに無理して笑う顔も、
全部……全部、好きだった。

(息を整えるように間を置く)

でも、ね。

(// 声がスッと冷える。静かで怖いほど落ち着いた声)

最近、気づいたんだよね。

私以外の誰かに、もっと頼るようになってること。

職場の先輩の、桐島さん?

(間。感情を押し込めるような間)

……名前、何回か出てきてたよね。
「桐島さんがさ」「桐島先輩がさ」って。

(穏やかに笑う。でも目は笑っていない声で)

いい人なんだって、聞いてるよ。
仕事できて、優しくて、話しやすいって。

……そうなんだね。

(間。息が少し乱れる)

私ね、SNS……フォローしてるじゃない。
見てたよ。

桐島さんと映ってる写真、先月だけで三枚あったよ。

(低く、囁くように)

数えてたから、知ってる。

(// 声に滲む狂気と純粋さが混ざり合う)

怖い?
……そうだよね。引くよね。

(自嘲するように笑う。でも笑い声が震える)

でも、私には……それしかなかったから。
感じられる方法が、それしか。

(急に声が幼くなる。縋(すが)るように)

ね、
私、何かした?
何か、嫌なことした?

(間)

…………

(静かに続ける)

私、ずっと心配してたんだよ。
いつか君に嫌われるって。

笑いかたが変だとか、
話が面白くないとか、
一緒にいても楽しくないとか、

思われてるんじゃないかって。

(間)

……思ってる?

(少し緊張した沈黙)

…………そっか。

(また穏やかな声に戻る。でも少し痛みを含んで)

正直に言ってくれなくていいよ。
今は、まだ。

---

◆位置:左密着に変わる

【SE】誰かが椅子を引いて近づくような音

(ゆっくり、でも確実に近づきながら)


逃げないで。

(優しいのに、ゾクっとする声で)

さっき鍵かけたの、覚えてる?
どこにあるか……教えてないよね。

(間)

怒ってる?
怒って、いいよ。

……でも、今夜だけは聞いてくれないと、困るんだよね。

(深呼吸。声が少し震える)

私ね……もう限界なんだ。

(// 静かに崩れていくように)

ずっと抑えてきたから。
「幼馴染だから」「友達だから」「傍(そば)にいてあげなきゃ」って。

でも本当は。

(声が震えて、でも確かに熱い)

本当は……ずっと、好きだったよ。

(間)

幼稚園のとき転んで泣いてたあの子が、
私の一番大切な人になるなんて。
自分でも信じられないくらい。

(少し掠れた声で)

ずっと、ずっと好きだったよ。

今も。

(長い沈黙)

…………

(囁くように、でも揺れない芯のある声で)

忘れないでね。
今言ったこと。

---

■ パート③ 「全部、知ってほしかった」(目安:8〜9分)

◆位置:右密着

(少し落ち着いて、でも緊張感は続いている)

驚かせてごめんね。

(自分に言い聞かせるように)

でも……言えてよかった。
正直、頭おかしいと思われても、しょうがないって覚悟はしてたから。

(くすっと笑う。少し自嘲気味に)

現に、こんな……鍵まで閉めちゃって。
こんなことしなくても言えばよかったのにね。

(間)

……言えなかったんだよ。

普通に言ったら……逃げられちゃうと思って。

(// 素直に、子どもみたいに)

「好き」って言ったら、なんか気まずくなって、
日曜日に会えなくなるかもしれないって。

そっちの方が、嫌だったんだ。
好きって伝えるより、ずっと傍にいる方が大事だった。

(間)

でも、桐島さんのこと聞いてから……変わっちゃった。

(低く)

私じゃない誰かのことを好きになるかもしれないって思ったら。

(声が微かに震える)

全部、壊れそうで。

(長い沈黙)

…………

(深呼吸。立て直すように)

ねえ、怒ってるよね。
怒ってていいよ。

「異常だ」って思ってていい。
「引く」って感じていい。

(間)

でも……

(真剣に、揺れない声で)

私の気持ちだけは、本物だから。
それだけは、わかってほしい。

---


(立ち上がるような気配を含んだ声で)



(少し間を置いて)

一個だけ、聞いていい?

(// 緊張している。声が少し高くなる)

……桐島さんのこと、好きなの?

(静かに待つような沈黙)

…………

(答えを受け取るように、静かに呼吸する)

(間)

……そっか。

(少し笑う。泣きそうな笑いで)

……まだ、わからないんだ。

(ほっとしたような、でも不安定な声で)

よかった……じゃないけど。
そっか……って感じ。

(間)

私ね、今夜ここで話してて。
一個だけ、決めたことがあってね。

(囁くように、真剣に)

誰かを好きになるなら……ちゃんと、応援する。

(少し声が揺れる)

嘘じゃないよ。

たぶん死ぬほど泣くけど。
でも……君の幸せが、私の幸せだから。

(長い沈黙)

…………

(静かに崩れていくように、小声で)

でも、ね。
その前に……一回だけ、考えてくれないかな。

私のこと。

(間)

こんなに好きな人、他にいないよ。
自信持って言える。

君のこと誰より知ってるし、
誰より見てきたし、
誰よりずっと隣にいたいと思ってる。

(// 声に滲む切実さと愛しさ)

迷惑なのはわかってる。
重いのもわかってる。

でも……

(少し笑う。泣き笑いのような声)

鍵、かけちゃう程度には、好きなんだよ。

(間)

…………

---

■ クロージング(目安:4〜5分)


【SE】部屋の外、遠くで夜風の音

(静かに息を整えながら)

……長い話に、付き合わせちゃったね。

(少し照れたように)

ていうか……ちゃんと怒っていいよ?
鍵閉めたこと、SNS確認してたこと、
全部ひっくるめて、怒鳴っていいから。

(間)

……怒らないの?

(少し驚いたように、声が掠れる)

……なんで。

(息を呑む)

え……

(// 震える声。信じられないような。)

今……なんて言った?

(間。言葉が出ない感じで)

……もう一回、言って。

(長い沈黙)

…………

(涙を堪えながら、でも確かに笑っている声で)

……うん。

うん。
聞こえた……ちゃんと聞こえた。

(深呼吸。息が揺れている)

……ありがとう。
ありがとう

(少し間があって、囁くように)

泣いちゃいそう。
やば……本当に泣きそう。

(笑いと涙が混じった声で)

こんな夜に、こんなことして、鍵まで閉めて。
それでも怒らないで……聞いてくれて。

(静かに)

やっぱり私が世界で一番好きな人だ。

(間)

鍵……返すね。

【SE】鍵を手に取る音

(少し笑いながら)

もう逃げないでいてくれるなら、いらないもんね。

(柔らかく、でもどこかまだ手放せなくて)

……一個だけ、お願いがあるんだけど。

(囁くように、甘く)

今夜だけ、そこにいてくれない?

話し足りないことが、まだ……たくさんあるから。

(間)

笑ってるの、もうちょっと見ていたいな。

(穏やかに、愛しそうに)

ありがとうね。
本当に。

(長い間)

…………

(最後だけ、ゆっくりと。心から)

……好きだよ、

ずっと、ずっと好きだよ。

【SE】静かな部屋。遠くの夜風。フェードアウト。

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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
鍵をかけたのは、愛してるからだよ
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
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使用報告いただけると聴きに行きます。
よろしくお願いいたします。
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