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今度は知らない悪魔を召喚しちゃったけど、やっぱり耳かきで人間の恐ろしさをわからせてみた
written by くるっくー
  • 耳かき
  • ファンタジー
公開日2026年05月20日 13:09 更新日2026年05月20日 13:09
文字数
3304文字(約 11分1秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔を召喚した一般人
視聴者役柄
召喚された悪魔
場所
自室
あらすじ
悪魔であるあなたは、人間の召喚に応じた。その人間は、あなたの知り合いの悪魔「サタン」を耳かきで服従させた張本人であるらしい。
「こんなただの人間に負ける訳がない」と見くびり、自分に耳かきをするよう挑発したあなた。この行動と、耳かき中でのあなたのとある言動が、大変な事態を招いてしまう……。

本作は「悪魔を召喚しちゃったので耳かきで人間の恐ろしさをわからせることにした(https://yuruboi.com/creator/writer/script/10654)」および「続・悪魔を召喚しちゃったので耳かきで人間の恐ろしさをわからせることにした(https://yuruboi.com/creator/writer/script/11960)」の続編です。(聴き手はこの2作とは別のキャラクターです)
本編
あれっ……!? だ、だれ……?

ごめん、ちょっ、ちょっと待ってもらえる?
えーと……魔法陣の作り方は、間違ってない……血を一滴垂らすところも、トマトジュースで代用したのは前と同じだし……。
もしかして、前のより安いジュースにしたのがよくなかったかなぁ……う~ん……。

あっ、ごめん! 待たせすぎちゃったね。
で~~、その~~、わざわざ来てくれて本当に申し訳ないんだけど~~。
実は、別の子を呼び出したかったから……クーリングオフしてもいい?

あああっお、落ち着いて!
本当に悪いとは思ってるんだけど、私が呼び出そうとしたのは、サタンちゃんって子なの!
でも、何か手順を間違えちゃったみたいで、私の……え? 知ってるの? サタンちゃんのこと?

あっ……! もしかして、こないだの話に出てきた、あの子のお友達?
あっごめん、えっとね……まず、あの子が人間に完全敗北した、って話は知ってる?
うん、で、その人間ってのが私でね? こないだサタンちゃんがさ、人間に負けたのが友達にバレてめちゃくちゃバカにされたって、私に逆恨みしてきたんだけど……心当たり、ある? ……やっぱり!

そうだよ? この私が、サタンちゃんを屈服させたの。この……耳かき棒、一本でね。

っ! ね、ねぇ、どうして今、ありえないって思ったの? 教えてくれない?


……~~っ! 完っ璧な回答すぎる……!
この、自分が格上であることを信じて疑わない感じ……! うぅ~、わからせたい……!
でも、他の子に耳かきしたって知られたら、あの子拗ねちゃうかなぁ……どうしようかなぁ……。


……あっ。今の挑発で、完全にスイッチ入っちゃった。耳かきするね。
ねぇ、ここに頭載せてくれない? 悪魔と人間のどっちが上か、ハッキリさせよ?

……えっと、細かい説明は省くけど……膝枕してこれで耳の中をひっかくと、どっちが格上かがわかるの。うん、そういうものなの。

よし。オッケー。じゃあ、始めよっか。

(耳かき開始)
ルールは簡単。私がこうやってお耳の中をいじくり回すから、気持ちいいよ~ってダメになっちゃったら負け。
きみは最後まで堂々としていられればいい。そしたらきみの勝ち。ね、簡単でしょ?
じゃ、このまま掻いていくね~。

思ったんだけどさ、きみって、お耳ちっちゃくて可愛いね。
確かサタンちゃんもこのぐらいだったんだけど、悪魔っていう種族全体の特徴なのかな?

……あ、あれっ? 私なんか変なこと聞いちゃった?
いやなんか、声が上ずってる感じがしたから、動揺してるのかと……えっ、耳かきが効いてる訳じゃあ、ない、よね?
……う~ん……ま、まぁ本人がそう言ってるなら大丈夫か。うん。

(呟くように)まだ軽くしかしてないのに、もう危なそうだなぁ。流石に早すぎる……。

あ、ううん、なんでもない。ただの独り言。


……あ、あの~。
ちょ~っと、耳かき気持ちいいのを、隠せてなさすぎかな~って思うんだけど……。
しっぽ振ってるのはいいとして、もうちょっと、外っ面だけでも強がる努力をしたほうがいいんじゃないかな~って……。

だ、大丈夫? なんかそんなに慌てられると、こっちも不安になるんだけど。
う、うん、そうだよね? まだ全然余裕だよね?
一応、このあともまだまだ掻いていくんだけど……さっきまでのは見なかったことにするから、私をがっかりさせないでね?

あははっ、そうそう、そうやって手をグッて握りしめて、全身に力を込めて、耳かき攻撃を耐え抜かなきゃ。
気を抜いたらやられちゃうよ? ほらほらぁ♪

おやぁ? 声が漏れちゃってきてるねぇ。
いいのかなぁ、そんな可愛らしい姿を晒しちゃって。
しかも、よりによって相手は、格下もいいとこな人間なのに。

お、またシャキッとした? いいよ~どうにかして意地見せてこ。
かりかり、かりかり……。

ほーら、また声出てる。しっかりして?


よし、このぐらいかな。なんだかんだで、どうにか耐えきれたみたいだね。
でも~、この後の耳ふーではどうだろうな~。
……んー? 逆に聞くけど何だと思う? 耳ふーって。

……ご名答~。じゃ、いくよ。
(耳に息を吹きかける)
ふーっ……。
 
ふふっ、そんなにびっくりしちゃうほどだった?
私、一度息を吐いただけなんだけど。
どうしたの? そんな呼吸荒くなっちゃって。もう~大袈裟だな~。

こっち側はこれで終わり。あとはもう片方で同じことをするまでが勝負ね。
さ、反対向けて。

ほら~何してるの。ごろーんしないと続けられないよ?
もしくは、負けを認めるって言うなら、終わらせてあげてもいいけどな~?
いや、そんな負けるなんてありえないか。悪魔ともあろう者が人間なんk……

……は?
『もう、許してください』?
許して、ください……?
何を、言っているの……?

そういうことを聞いてるんじゃない。
どうしてそんな情けない態度が取れるのって言ってるの。
悪魔はもっと高貴で、傲慢で、尊大でないといけないのに。


……違う。違う違う違う違う。

わかってない。悪魔が、人間ごときに屈することの重みを。
限界まで耐えて耐え抜いて、それでも負けを認めざるを得なくなったとしても、最後まで守らなきゃいけないプライドってものがあるんじゃないの?
そんな、自分から敬語を使ってまで、なりふり構わずお願いするような真似をするなんて、絶対に違う。


…………そう。ここまで言っても、姿勢は変えない、と……。
……(溜め息をつく)ふぅ。わかった。じゃあ、この勝負は私の勝ち。

私は勝者なので、敗者に対して好きなように罰を与えられます。なので。

――反対側の耳かきをします。手加減なしでね。
はい、ごろーん……。

(反対側の耳を向け、耳かき開始)

『なんで』って、それはこっちのセリフ。
どうして負けを認めて、無事で済むと思ったの?

学校で教わらなかった? 勝ったほうが正義だから、どんな横暴も許されるって。

この期に及んで許しを請うだなんて……はぁ。本当にわかってない。
一度、客観的に見てみたら? 人間とかいう、何の能力もない、家来にでもしとけばいいような種族に対して媚びへつらう、自分の姿を。

はいはい。もうやめてほしいのはずっとわかってるから。わかった上でやめないって、いい加減理解して?
それとも私に謝ってみる? もしかしたら許してもらえるかもしんないよ。

……本当に謝らないでよ……。しかも、そんな必死に……。

そんなお耳でよく、サタンちゃんのことを笑えたよね。
サタンちゃんは粘り強かったよ。
最終的に負けを認めたときも、歯をくいしばって屈辱を噛み殺しながら、絞り出すように降参の言葉を口にしたの。
そして、私の言いなりになった今でも、私に対する反抗的な目つきは失われていない。
それに比べて、きみは何?

あっさり降参を選んだばかりか、許しを乞うだなんて……。
それだったら、人間相手に耳かきすればいいんだよね。
正直、きみ、人間と大差ないよ。

……あ、わかった! きみ、本当は悪魔のコスプレをした、ただの人間でしょ。
絶対そう。だって悪魔がこんなに弱い訳ないんだもん。ね?

だから、もっかい謝ろっか。「人間なのに悪魔のフリをしてごめんなさい」って。

いやいや、人間じゃないとかそういうのいいって。もうバレちゃったし。
ほら、どうぞ?

……ん、よく言えました。
いやー、にしてもすっごくリアルだよねこの衣装。私、本気で騙されちゃったもん。

この羽根とか尻尾もさぁ、全部自作? 手間かかってるね~。
触ってもいい? え~、そんなカタいこと言わないでよ~。ほら。

あはっ、どうしたの? 尻尾撫でてるぐらいでそんな大袈裟な反応しなくてもいいじゃん。
私詳しくないんだけど、悪魔って尻尾も弱いみたいなのがあるの?

……へぇ~そうなんだ~。今度サタンちゃんで試してみよっ。
ていうか、いつまでその演技してるの? あれかな? 尻尾弱い設定を忠実に守ってるみたいなこと?
結構こだわり強いんだね。でも、そこまでこだわる割には、悪魔の威厳、みたいなのは全然再現できてないけど。

だからちょっと、練習しよ?
今から耳ふーするから、全く動じずに、堂々と振舞って。
無理じゃない。偉大な悪魔はそんなこと言わない。いくよ?

(耳に息を吹きかける)
ふーっ……。
ダメ。もっかい。

(耳に息を吹きかける)
ふーっ……。
全然抑えられてないじゃん。次。

(耳に息を吹きかける)
ふーっ……。
んー……やっぱ人間じゃこの程度かぁ。
いいや、終わり終わり。

あーあ……ひょっとしてあの子が特別我慢強かっただけだったのかなぁ。
まぁ……とりあえず、きみはクーリングオフね。それじゃ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
今度は知らない悪魔を召喚しちゃったけど、やっぱり耳かきで人間の恐ろしさをわからせてみた
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
くるっくー
ライター情報
名義変更しました。(普段のHNと表記変えてたけどややこしくなるだけだったので統一します)
くるっくぅ→くるっくー

耳かきで負ける、屈服させられるシチュエーションが大好きです。

・台本を使用される場合について
ご不明点等あればお気軽にご連絡ください。
トラブル回避目的で、有償販売はとりあえず△にしています。

PixivID:28917751
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