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バス停の雨、あなただけの傘 ヤンデレ彼女があなただけに全てを打ち明ける雨夜
written by ねむりはり
  • ヤンデレ
公開日2026年05月09日 21:54 更新日2026年05月13日 00:18
文字数
2440文字(約 8分8秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
バス停
あらすじ
雨音響くバス停で、静かに微笑む彼女があなたに近づいてくる――。
穏やかな声の奥に揺れる深すぎる愛情と執着。
あなたのことをずっと、ずっと見つめていた彼女が、今夜だけ本音を打ち明けてくれます。
本編
■ 導入

(雨音。遠くで雷。バス停の屋根を叩く雨粒の音。足音が近づいてくる)

あ……

(息を呑む。小さく、震えるように)

いた。いた、いた、いた……

(自分に言い聞かせるように、でも嬉しさが滲む)

やっぱりここにいた。

……ふふ。

毎週火曜日の夜、この時間に、このバス停で。あなたはいつもここにいる。わたしはちゃんと知ってる。全部知ってる。

(一歩、また一歩、近づいていく足音)

ねえ……隣、いいですか。

(少し間)

ありがとう。

……濡れてる。傘、持ってこなかったんですか。

(くすりと笑う)

わたし、二本持ってきたんです。今日。なんとなく……そんな気がして。あなたが、傘を持っていない気がして。

……おかしいですよね。

でも、合ってたでしょう?

---

■ 本編前半

(落ち着いた、静かな声。でも奥底に何かが燃えている)

はじめて会ったのって……覚えてます?

去年の秋でした。ちょうど今頃みたいに雨が降ってて、あなたがこのバス停のベンチで、ぼんやり空を見上げてたんです。

傘もなくて、鞄も濡れてて、それでも全然気にしてなさそうで。

……なんか、すごく、綺麗だと思った。

濡れてるのに。ぼろぼろなのに。

わたし、傘を差し出したんです。そしたらあなた、笑ってくれた。

あの笑顔……ちゃんと写真に撮っておけばよかった。

(ふっと遠くを見るような間)

……その後も、何度かここで会って。少しずつ話すようになって。

あなたはきっと、覚えてないかもしれないけれど。

でも、わたしは全部覚えてる。

四月十二日、あなたがコンビニのコーヒーを飲みながら「最近疲れてる」って言ってたこと。

五月の終わり、仕事でミスをしたって、少し俯いてたこと。

七月三日、珍しく機嫌が良くて、夕焼けが綺麗だって空を指差してたこと。

……全部。

全部ちゃんと、ここに入ってる。

(胸のあたりに手を当てる気配)

笑わないでください。

わたしって……こういう人間なんです。好きになったら、全部知りたくなる。全部持っていたくなる。

昔から、そうなんです。

(少し自嘲するように)

友達に引かれたこともあります。重いって言われて。気持ち悪いって言われて。

……まあ、そうかもしれない。

でも、仕方ないじゃないですか。

これが、わたしの愛し方なんだから。

(雨が強くなる音)

傘、もう少しこっちに寄せますね。

……濡れてます。肩。

(そっと寄り添う気配)

こんなに近くにいると、なんか……変な感じ。ずっと遠くから見てたから。

ふふ。

ごめんなさい、気持ち悪いですよね、そんなこと言っても。

でも、正直に話したかった。今夜は。

---

■ 本編後半

(声のトーンが少し変わる。親密に、でも少し危うく)

あのね、正直に言うと……

あなたのこと、調べました。

(間)

……怖い顔しないでください。

ただ……知りたかっただけなんです。あなたのことをもっと。それだけで。

住んでるところとか、職場とか……大体わかってます。

(ふふ、と笑う。少し楽しそうに)

毎朝、七時四十分に家を出ること。

水曜日と金曜日は残業が多いこと。

近所のあの定食屋さん、よく行くでしょう。わたしも最近、よく行くようになりました。

……一度、同じ時間に行ったら、あなたがいて。びっくりしましたよね。あなた。

わたし、うまく偶然のふりができたかな。

(少し真剣に)

ねえ、聞いてほしいんですけど。

わたし、あなたのことが……本当に、本当に好きなんです。

冗談じゃなくて。気のせいとかでもなくて。

毎日あなたのことを考えてる。

朝、目を覚ましたら一番にあなたのことを考えて。

夜、眠れないときはあなたのことを考えて。

うまくいかない日も、疲れた日も、あなたのことを考えると……なんか、頑張れる気がするんです。

……あなたはわたしにとって、それだけ大切な存在なんです。

(声が少し震える)

だからね、お願いがあって。

……傍にいさせてほしいんです。

恋人とかじゃなくてもいいです。最初は。

ただ……消えないでほしい。

わたしの前から、急に消えないでほしい。

(間)

怖いんです。

あなたがいなくなるのが。

前に、好きだった人がいたんですけど……突然、引っ越して、連絡も取れなくなって。

……あのときはひどかったな。しばらく、ごはんも食べれなくて。

(笑い飛ばそうとするが、声に痛みがある)

ちょっとだけ、おかしくなってたかもしれない。

でも、あなたはちゃんとここにいてくれてる。毎週、同じ時間に、同じバス停に。

それだけで……それだけで、わたし生きてられてるんです。

(少し懇願するように)

だから……ね。

逃げないでください。

(間。雨音)

……逃げたとしても、わたし追いかけますけど。

(ふふ、と笑う。冗談のような、本気のような声で)

---

■ クロージング

(ここから囁き。雨音は続いている)

……なんか、たくさん話してしまった。

変な子だと思いましたよね。

(間)

でも、ちゃんと聞いてくれてましたよね。

逃げなかった。

……それだけで、嬉しいんです。

バスが来るまで、あと少し。

もう少しだけ……こうしていてもいいですか。

(そっと寄り添う)

あなたの隣、暖かい。

雨のにおいと、あなたのにおい……なんかぐるぐるして、頭がおかしくなりそう。

(うっとりと、でも静かに)

ねえ、知ってます?

傘を一緒にさした人とは、恋人になるって言うんですよ。

……ふふ。

だから今夜、わたしたちはもう、そういうことになってもおかしくないと思うんですけど。

(間)

……強引ですか。

でも、わたしがあなたのこと、世界で一番大切にしてあげます。

誰よりも、何よりも。

あなたのことだけを、ずっと、ずっと見ていてあげます。

(間。少し暗く、でも愛情深く)

だから……どこにも行かないでください。

わたしの知らないところで笑ったり、泣いたりしないでください。

あなたのそういうところは、全部わたしのものだから。

(遠くでバスの音が近づいてくる)

……あ。来ちゃった。

(少し寂しそうに)

傘……持っていってください。今日はもう一本あるから。

(間)

これで帰ったら、またここに来てくれますよね。

来週の火曜日も、ここで。

……ちゃんと来てください。

(囁き、最後の言葉。静かに、でも確かな重みで)

来なかったら……探しに行くから。

それだけは、覚えておいてください。

……おやすみなさい。

また、会いましょうね。

(バスのドアが閉まる音。雨音だけが残る)

---
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
バス停の雨、あなただけの傘 ヤンデレ彼女があなただけに全てを打ち明ける雨夜
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
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