僕は、獣人族の後輩のお手伝いをしている。
今日も発情期を抑えるために色々と手助けをした。
次の日、彼女はまだ発情期が終わっていないと言ってきた。発情期は終わっているはずなのにと疑っていると、彼女は本当の気持ちを……

はぁ……はぁ……先輩……んしょ……

ふふっ……今日もありがとうございます。お水どうぞ

やっと、今回の発情期も落ち着いてきました。

あっ……もうこんな時間なんですか？あはは……親帰ってくる前で良かった〜

そろそろ帰らなきゃですよね、先輩

ほんとは泊まってと言えたら……なんですけど

色々言われちゃいますもんね〜

もういっそのこと私が先輩の家で……なんて、難しいですよね〜

はぁ……先輩は……えと……いえ、大丈夫です

はい、また明日。

(少し間を空けて)

あっ、先輩！ちょうど帰りなんですか？

ご一緒してもいいですか？やった……！

先輩、お体は平気ですか？ふふっ……さすが、体力オバケって言われてるだけのことはありますね

ねぇ……先輩……

私、まだ発情期終わってないかも……です

ぎゅ〜っ……

今日もしませんか？

今日も……私のおうち来て……

な、なんですか、わざとらしいって！

あっ！嘘ついてると思ってますね……！

嘘じゃないもん！ほんとにしたいもん！

まだ……収まってないです……

あ〜あ……このままじゃ先輩以外の人に頼むしかないのかな〜

そうしろって……！待って！待ってください！

嫌なんです！先輩じゃなきゃ嫌なんです！

先輩……私……好き……ですよ。

その……発情期来て、助けてくれるからってのももちろんあるんですけど……

そんな事なくても……先輩の事尊敬してますよ……

いつも優しくて……頼れる自慢の先輩なんですよ？

お友達にも話すくらいなんですよ……先輩は凄いんだって！

だから……もう嫌なんです。ただ、発情期が来たから先輩を利用するなんて

先輩がそんなつもりじゃないのはわかってるんです……

でもっ！本当は迷惑かけてるんじゃないかって……

そんな気持ちばかりで……いつか、この関係も終わっちゃうのかなって……

先輩……私は本気です。

迷惑かけちゃうかもしれないんですけど……先輩の彼女になりたいんです

発情期だってのは、先輩の言う通り嘘です。

先輩とするのが好きだから、嘘をつきました。

嘘ついてすみませんでした。

えと……先輩……？なんか……固まってます？

あはは……そこまでって感じ……ですかね

いえ、すみません！ほんと、言ってみただけです。

そうですね、これまで通り、発情期が来たら先輩の事頼るんで！

やっぱ獣人族と彼女になるなんて偉そうですよね！

皆言ってますもんね！獣人族は付き合うと面倒だって！

ほんと、今日のことは忘れてください！

でも、先輩の事は尊敬してますし、頼れる先輩なので！

これからの関係も今のままで！

もう、行きますね……

は、はい……？な、なんですか……先輩

お、驚いた……？

そ、そうですよね……でも、もう大丈夫なので

あっ、えっと……先輩？その、どうして抱きしめてくるんですか？

嫌じゃないですけど……先輩は私の事別にそこまで……

えっと……早とちりしすぎ？それはどういう……

な、なんで先輩が謝るんですか？

えっ、いや苦しくはないですけど……

ちょっとどうしちゃったんです？

えっ……！い、今好き……好き……って……言いました……？

先輩……その……いいんですか……？

嬉しいですっ！当たり前じゃないですか！

どこか、先輩に迷惑をかけてしまっているんじゃないかって……！

でも好きで！もう……気持ち、抑えきれなくて……！

もっと一緒にいたいって……恋人になりたいって！ずっと！

好き！好きです！先輩大好きです！

かっこいいです！私のしたいこと、全部やってくれる！

いつも私の体のこと心配してくれて……

後は……後……と、とにかく好きです！

えへへ……恥ずかしいです。

先輩！デートしましょ、デート！映画とか……あっ、お洋服とか見てほしいです！

先輩は？何かありますか？

へぇ……コスプレ……してほしいんですか？

もちろんです！一緒に探しましょ！なんでも着ますよ！

あはは……つい、舞いあがっちゃって……

私も先輩の自慢の彼女になれるよう、頑張ります！

だから……これからも私の事、大好きでいてください……！

・台本（ゆるボイ！）
獣人後輩ちゃんは彼女になりたくて
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
joker