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- 娘
- 父親
- 癒し
公開日2025年06月20日 13:05
更新日2025年06月20日 13:05
文字数
859文字(約 2分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
額の傷にトラウマを抱える孤独な大人
視聴者役柄
指定なし
場所
娘と一緒に三日月を見ている
あらすじ
人付き合いの苦手な主人公のトラウマ
それは幼少期に出来た額の傷
様々な悲しい気持ちに心を閉ざす
その心を救ったのは愛娘の一言だった
それは幼少期に出来た額の傷
様々な悲しい気持ちに心を閉ざす
その心を救ったのは愛娘の一言だった
本編
私(僕)の額には小さな傷がある
幼い頃に作った傷がね
2歳の私(僕)は
大好きな蝶々に夢中で
道端の溝に気づかず転倒
額の真ん中に大きなケガをした
私(僕)を発見した祖父が
慌ててボクを抱き上げ
自宅に連れ戻した
洗濯物を干していた祖母は
私(僕)が真っ赤な血を流しながら
泣いてる姿に大慌て
今の時代なら早急に
救急車を呼ぶレベルだったと思う
だけど実家は山奥の田舎
自足自給が当たり前の時代でもあった
だから祖母が応急処置をしてくれて
仕事から帰った父が驚きながらも
丁寧に手当てをしてくれた
痛い事が記憶に残るのは
私(僕)が一番知っている
だって、まだ2歳だった私(僕)でも
あの記憶だけはトラウマだから
痛くて怖くて、いっぱい泣いたし
今でも段差が苦手なんだからね
残念ながら数年後・・・
私(僕)の額の傷はアザになってしまった
小学校では友達にもからかわれて
正直、このアザが大嫌いだった
初めて好きなった人にも
額の傷を白い目で見られたり
その傷一つで友達にも疎遠にされた
それに何より悲しかった事は
大切に産んでくれたのに
大きな傷を付けてしまった事
祖父母がついていたら…っと
二人が両親に責められてしまった事
そんな後ろめたさも孤独もあって
家族や町から逃げたいと思っていた
たった一つの傷だけど
私(僕)の心には大きな傷となっていた
そんな私(僕)も大人になり家族を持つ
相手はやはり、額の傷をからかう人で
そこさえなければ好きだった
だけど双方とも限界がきて
相手は私(僕)に娘を託し家を出て行った
またこの傷が幸せを奪っていった
そんな落ち込む私(僕)を救ってくれたのは
無邪気な娘の一言だった
「ママ(パパ)のおでこ、三日月みたいで可愛いね」
たったの一言だけど嬉しかった
何も知らない娘だからこその本音
実は、娘の大好きなキャラクターにも
額の真ん中に三日月のマークがあった
きっと単純に羨ましいと思ったのだろう
それから私(僕)たち親子は
三日月と、そのキャラクターが好きになった
暗い夜空を優しく照らす優しい光
例のキャラクターも誰に対しても優しかった
そうだ、今度の三日月の日には
娘に実家の夜空を見せてあげようかな
きっと私(僕)の家族たちも喜んでくれるよね
完
幼い頃に作った傷がね
2歳の私(僕)は
大好きな蝶々に夢中で
道端の溝に気づかず転倒
額の真ん中に大きなケガをした
私(僕)を発見した祖父が
慌ててボクを抱き上げ
自宅に連れ戻した
洗濯物を干していた祖母は
私(僕)が真っ赤な血を流しながら
泣いてる姿に大慌て
今の時代なら早急に
救急車を呼ぶレベルだったと思う
だけど実家は山奥の田舎
自足自給が当たり前の時代でもあった
だから祖母が応急処置をしてくれて
仕事から帰った父が驚きながらも
丁寧に手当てをしてくれた
痛い事が記憶に残るのは
私(僕)が一番知っている
だって、まだ2歳だった私(僕)でも
あの記憶だけはトラウマだから
痛くて怖くて、いっぱい泣いたし
今でも段差が苦手なんだからね
残念ながら数年後・・・
私(僕)の額の傷はアザになってしまった
小学校では友達にもからかわれて
正直、このアザが大嫌いだった
初めて好きなった人にも
額の傷を白い目で見られたり
その傷一つで友達にも疎遠にされた
それに何より悲しかった事は
大切に産んでくれたのに
大きな傷を付けてしまった事
祖父母がついていたら…っと
二人が両親に責められてしまった事
そんな後ろめたさも孤独もあって
家族や町から逃げたいと思っていた
たった一つの傷だけど
私(僕)の心には大きな傷となっていた
そんな私(僕)も大人になり家族を持つ
相手はやはり、額の傷をからかう人で
そこさえなければ好きだった
だけど双方とも限界がきて
相手は私(僕)に娘を託し家を出て行った
またこの傷が幸せを奪っていった
そんな落ち込む私(僕)を救ってくれたのは
無邪気な娘の一言だった
「ママ(パパ)のおでこ、三日月みたいで可愛いね」
たったの一言だけど嬉しかった
何も知らない娘だからこその本音
実は、娘の大好きなキャラクターにも
額の真ん中に三日月のマークがあった
きっと単純に羨ましいと思ったのだろう
それから私(僕)たち親子は
三日月と、そのキャラクターが好きになった
暗い夜空を優しく照らす優しい光
例のキャラクターも誰に対しても優しかった
そうだ、今度の三日月の日には
娘に実家の夜空を見せてあげようかな
きっと私(僕)の家族たちも喜んでくれるよね
完
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