- 告白
- 添い寝
- 人外 / モンスター
公開日2026年08月03日 21:22
更新日2026年08月03日 21:22
文字数
2688文字(約 8分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
猫
視聴者役柄
飼い主
場所
家
あらすじ
猫だった頃から、あなたのそばにいたクロ。
雨の夜に拾われてから三年間、言葉を持たないまま、帰宅を待ち、眠る姿を見つめ、ひとりで苦しむあなたに寄り添い続けてきた。
そしてある夜。
泣いているあなたを、もっと近くで慰めたいと強く願ったことで、クロは人間の姿と言葉を手に入れる。
突然の変化に戸惑うあなたへ、彼女は猫だった頃の記憶と、ずっと胸の中にあった想いを一つずつ伝えていく。
「ひとりじゃないよ。わたし、ここにいる」
大切なのは、人間になったことではない。
これからも変わらず、あなたの帰りを待ち、眠れない夜にそばにいること。
猫から人間になったクロが、初めて自分の言葉で愛を伝える、優しく切ない恩返し系シチュエーションボイス。
雨の夜に拾われてから三年間、言葉を持たないまま、帰宅を待ち、眠る姿を見つめ、ひとりで苦しむあなたに寄り添い続けてきた。
そしてある夜。
泣いているあなたを、もっと近くで慰めたいと強く願ったことで、クロは人間の姿と言葉を手に入れる。
突然の変化に戸惑うあなたへ、彼女は猫だった頃の記憶と、ずっと胸の中にあった想いを一つずつ伝えていく。
「ひとりじゃないよ。わたし、ここにいる」
大切なのは、人間になったことではない。
これからも変わらず、あなたの帰りを待ち、眠れない夜にそばにいること。
猫から人間になったクロが、初めて自分の言葉で愛を伝える、優しく切ない恩返し系シチュエーションボイス。
本編
■ 導入(目安:0〜2分)
(静かに、低く落ち着いた声で)
……あなたが、帰ってきた。
(少し間)
……ただいま、って言いながら鍵を開ける音、わかった。
足音も、わかった。
ずっと、そうやって聴いてたから。
(ゆっくりと、噛み締めるように)
……驚かないで。
急に人間の姿になって、ごめんなさい。
でも、逃げないで。
お願い。
( 必死さが滲み出る・声が少しだけ震えて)
……わたしのこと、わかる?
黒くて、小さくて、あなたのベッドの端っこで丸まってた、あの子。
そう。
クロ。
あなたが名前をつけてくれた、クロ。
(ゆっくりと息を吐いて)
……人間の言葉で、話せるようになった。
……人間になれた。
だから、ちゃんと言いたかった。
ずっと言えなかったこと、全部。
---
■ パート①「猫だった頃の記憶」(目安:2〜5分)
……あなたがわたしを拾った日、覚えてる?
三年前の、雨の夜。
段ボールの中で、わたし、鳴くのも忘れるくらい怖かった。
ずっと丸まって、震えてた。
(少し遠い目をするように、懐かしむ声で)
そしたらあなたが、傘を差してしゃがんでくれた。
最初は……顔、怖かった。
無表情で、何も言わなかったから。
(小さく、息を含んで)
でも、手が温かかった。
それだけで、もう、わかったの。
この人は、大丈夫、って。
……あなたってね、ひとりで帰ってくる日が多かった。
誰かと電話するときも、声が固くなってた。
笑うのも、少なかった。
( 少し胸が痛そうに)
わたしはずっと見てた。
ソファの隅から。
テーブルの下から。
あなたのベッドの、足元から。
(吐息まじりに)
……一番好きだったのはね、あなたが眠るとき。
やっと肩の力が抜けて、子どもみたいな顔になるから。
わたし、そのとき、そっとあなたの横に来てた。
( 照れながら、声が少し小さくなって)
気づいてた?
……気づいてなかったか。
猫だったし、当然か。
---
■ パート②「人間になった理由・感情の山」(目安:5〜10分)
【SE】静かな部屋の空気音
ねえ。
どうして人間になれたか、教えようか。
(間)
……あなたが、泣いたから。
( 真剣に、揺るぎない声で)
先週の夜
リビングのソファで、ひとりで泣いてたでしょ
声も出さずに、ただ、涙がこぼれてた
電気も消えてた
(切なく、でも温かく)
わたしね、あのとき、あなたの膝に乗りたかった。
もっとうまく慰めたかった。
抱きしめてあげたかった。
でも、小さい前足じゃ、何もできなかった。
(声が少し詰まるように)
……だから、願ったの。
この姿になれますように、って。
何者に願ったのかは、わからない。
猫だから、そういうの、わかんないし。
( 少し自嘲するように)
でも、叶った。
(ゆっくりと、まっすぐに)
……だから今日、あなたが帰ってきたとき、ここにいた。
ちゃんと、人間の言葉で言いたかったから。
(静かに、でも確かな強さで)
わたし、あなたのことが好き。
猫として、じゃなくて。
ちゃんと、こうして向き合って言う、好き。
(照れと緊張が混ざって早口になりかける・でも途中でゆっくり落ち着かせて)
……うまく言えないのはわかってる。
三年間、声も出さずに生きてきたから。
言葉の使い方、まだ全然慣れてない。
(吐息まじりに)
でもね、気持ちだけは、はっきりしてる。
(甘く、低く囁くように)
あなたがご飯を食べるのを見るのが好きだった。
「うまい」って小さく言うの、全部聞いてた。
わたしにもちょっとくれるとき、特別嬉しかった。
(くすっと笑いが漏れて)
……缶詰、美味しかった。
ありがとう。
(また少し照れながら)
あなたが寝坊するの、好きだった。
アラームを三回止めて、四回目でやっと起きるの、全部見てた。
起き上がった瞬間、わたしの頭を撫でてくれたのも、全部覚えてる。
(声がほんのり温かくなって)
あなたの手、大きいから。
頭をすっぽり包まれるみたいで、気持ちよかった。
(ふっと、少し寂しそうな声で)
……今は、撫でてもらえないかな。
怖い?
やっぱり、急に人間になったら、怖いよね。
( 自信なさげに、声が小さくなって)
猫のクロだと思って、くれたら……いいけど。
そんなの、難しいか。
(長い沈黙)
(でも、静かに顔を上げるように)
……ねえ。
手、出してくれる?
( 恐る恐る・でも真剣に)
怖いことしない。
噛まない。
ひっかかない。
それだけは、約束する。
(ゆっくりと)
ただ、触れたいだけ。
ちゃんと、この手で。
【SE】静かな空気・鼓動のような低音
……温かい。
あなたの手、やっぱり温かい。
あの雨の夜と、同じ。
(声が少しふるえて)
変わってない。
ずっと変わってない。
よかった……。
---
■ パート③「ふたりの夜・クロの願い」(目安:10〜13分)
……あのね、お願いがあるの。
一個だけ。
(真剣に、でも柔らかく)
このまま、そばにいさせて。
人間の姿でも、クロのままでいさせて。
追い出さないで。
(急に不安になって声が揺れる)
わたし、外の世界のこと、ほとんど知らない。
人間のルールも、お金の使い方も、電車の乗り方も。
何もわからない。
(吐息で、少し力が抜けて)
でも、あなたのそばにいることだけは、得意。
三年間、ずっとやってきたから。
(低く、静かに微笑むように)
朝、先に起きて、あなたの顔を見ること。
帰りを待って、足音を数えること。
眠れない夜に、静かにそばにいること。
それだけは、誰にも負けない。
(少し誇らしそうに、でもすぐ照れて声が小さくなる)
……なんか、変なこと言ってるのはわかってる。
でも、本当のことだから。
(ゆっくりと、まっすぐに)
わたしね、ひとつだけ後悔してること、ある。
もっと早く言えたら良かった、ってこと。
声があったなら、ずっと前から言えたのに。
(少し泣きそうになるのをこらえて)
あなたが泣いてた夜、
しんどそうに笑ってた朝、
ひとりで抱えてるの、全部見てた。
なにも言えなかった。
ただ、そばにいることしかできなかった。
(息をゆっくり吸って)
でも、今は言える。
(はっきりと、温かく)
ひとりじゃないよ。
わたし、ここにいる。
あなたのそばに、いる。
---
■ クロージング「おやすみ、のそばに」(目安:13〜15分)
【SE】静かな夜・遠くの雨音
……眠そうな顔してる。
今日も疲れたんだね。
(小さく、くすっと)
昔はわたしが先に寝てたのに。
今日は、起きてる。
(甘く、低く)
横になって。
ここに、いるから。
(少し間)
ねえ、聞いてる?
(照れながら、でも穏やかに)
……好きだよ。
人間の言葉で言えるようになって、一番最初に言いたかったのが、それだった。
(吐息まじりに、ゆっくりと)
目、閉じて。
わたし、どこにも行かない。
朝になっても、ここにいる。
……おやすみ。
わたしの、大切なひと。
【SE】静かな室内・雨音がゆっくりフェードアウト
(長い沈黙)
(最後に、ひとこと。息のような声で)
……ずっと、そばにいた。
これからも、いる。
(フェードアウト)
---
(静かに、低く落ち着いた声で)
……あなたが、帰ってきた。
(少し間)
……ただいま、って言いながら鍵を開ける音、わかった。
足音も、わかった。
ずっと、そうやって聴いてたから。
(ゆっくりと、噛み締めるように)
……驚かないで。
急に人間の姿になって、ごめんなさい。
でも、逃げないで。
お願い。
( 必死さが滲み出る・声が少しだけ震えて)
……わたしのこと、わかる?
黒くて、小さくて、あなたのベッドの端っこで丸まってた、あの子。
そう。
クロ。
あなたが名前をつけてくれた、クロ。
(ゆっくりと息を吐いて)
……人間の言葉で、話せるようになった。
……人間になれた。
だから、ちゃんと言いたかった。
ずっと言えなかったこと、全部。
---
■ パート①「猫だった頃の記憶」(目安:2〜5分)
……あなたがわたしを拾った日、覚えてる?
三年前の、雨の夜。
段ボールの中で、わたし、鳴くのも忘れるくらい怖かった。
ずっと丸まって、震えてた。
(少し遠い目をするように、懐かしむ声で)
そしたらあなたが、傘を差してしゃがんでくれた。
最初は……顔、怖かった。
無表情で、何も言わなかったから。
(小さく、息を含んで)
でも、手が温かかった。
それだけで、もう、わかったの。
この人は、大丈夫、って。
……あなたってね、ひとりで帰ってくる日が多かった。
誰かと電話するときも、声が固くなってた。
笑うのも、少なかった。
( 少し胸が痛そうに)
わたしはずっと見てた。
ソファの隅から。
テーブルの下から。
あなたのベッドの、足元から。
(吐息まじりに)
……一番好きだったのはね、あなたが眠るとき。
やっと肩の力が抜けて、子どもみたいな顔になるから。
わたし、そのとき、そっとあなたの横に来てた。
( 照れながら、声が少し小さくなって)
気づいてた?
……気づいてなかったか。
猫だったし、当然か。
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■ パート②「人間になった理由・感情の山」(目安:5〜10分)
【SE】静かな部屋の空気音
ねえ。
どうして人間になれたか、教えようか。
(間)
……あなたが、泣いたから。
( 真剣に、揺るぎない声で)
先週の夜
リビングのソファで、ひとりで泣いてたでしょ
声も出さずに、ただ、涙がこぼれてた
電気も消えてた
(切なく、でも温かく)
わたしね、あのとき、あなたの膝に乗りたかった。
もっとうまく慰めたかった。
抱きしめてあげたかった。
でも、小さい前足じゃ、何もできなかった。
(声が少し詰まるように)
……だから、願ったの。
この姿になれますように、って。
何者に願ったのかは、わからない。
猫だから、そういうの、わかんないし。
( 少し自嘲するように)
でも、叶った。
(ゆっくりと、まっすぐに)
……だから今日、あなたが帰ってきたとき、ここにいた。
ちゃんと、人間の言葉で言いたかったから。
(静かに、でも確かな強さで)
わたし、あなたのことが好き。
猫として、じゃなくて。
ちゃんと、こうして向き合って言う、好き。
(照れと緊張が混ざって早口になりかける・でも途中でゆっくり落ち着かせて)
……うまく言えないのはわかってる。
三年間、声も出さずに生きてきたから。
言葉の使い方、まだ全然慣れてない。
(吐息まじりに)
でもね、気持ちだけは、はっきりしてる。
(甘く、低く囁くように)
あなたがご飯を食べるのを見るのが好きだった。
「うまい」って小さく言うの、全部聞いてた。
わたしにもちょっとくれるとき、特別嬉しかった。
(くすっと笑いが漏れて)
……缶詰、美味しかった。
ありがとう。
(また少し照れながら)
あなたが寝坊するの、好きだった。
アラームを三回止めて、四回目でやっと起きるの、全部見てた。
起き上がった瞬間、わたしの頭を撫でてくれたのも、全部覚えてる。
(声がほんのり温かくなって)
あなたの手、大きいから。
頭をすっぽり包まれるみたいで、気持ちよかった。
(ふっと、少し寂しそうな声で)
……今は、撫でてもらえないかな。
怖い?
やっぱり、急に人間になったら、怖いよね。
( 自信なさげに、声が小さくなって)
猫のクロだと思って、くれたら……いいけど。
そんなの、難しいか。
(長い沈黙)
(でも、静かに顔を上げるように)
……ねえ。
手、出してくれる?
( 恐る恐る・でも真剣に)
怖いことしない。
噛まない。
ひっかかない。
それだけは、約束する。
(ゆっくりと)
ただ、触れたいだけ。
ちゃんと、この手で。
【SE】静かな空気・鼓動のような低音
……温かい。
あなたの手、やっぱり温かい。
あの雨の夜と、同じ。
(声が少しふるえて)
変わってない。
ずっと変わってない。
よかった……。
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■ パート③「ふたりの夜・クロの願い」(目安:10〜13分)
……あのね、お願いがあるの。
一個だけ。
(真剣に、でも柔らかく)
このまま、そばにいさせて。
人間の姿でも、クロのままでいさせて。
追い出さないで。
(急に不安になって声が揺れる)
わたし、外の世界のこと、ほとんど知らない。
人間のルールも、お金の使い方も、電車の乗り方も。
何もわからない。
(吐息で、少し力が抜けて)
でも、あなたのそばにいることだけは、得意。
三年間、ずっとやってきたから。
(低く、静かに微笑むように)
朝、先に起きて、あなたの顔を見ること。
帰りを待って、足音を数えること。
眠れない夜に、静かにそばにいること。
それだけは、誰にも負けない。
(少し誇らしそうに、でもすぐ照れて声が小さくなる)
……なんか、変なこと言ってるのはわかってる。
でも、本当のことだから。
(ゆっくりと、まっすぐに)
わたしね、ひとつだけ後悔してること、ある。
もっと早く言えたら良かった、ってこと。
声があったなら、ずっと前から言えたのに。
(少し泣きそうになるのをこらえて)
あなたが泣いてた夜、
しんどそうに笑ってた朝、
ひとりで抱えてるの、全部見てた。
なにも言えなかった。
ただ、そばにいることしかできなかった。
(息をゆっくり吸って)
でも、今は言える。
(はっきりと、温かく)
ひとりじゃないよ。
わたし、ここにいる。
あなたのそばに、いる。
---
■ クロージング「おやすみ、のそばに」(目安:13〜15分)
【SE】静かな夜・遠くの雨音
……眠そうな顔してる。
今日も疲れたんだね。
(小さく、くすっと)
昔はわたしが先に寝てたのに。
今日は、起きてる。
(甘く、低く)
横になって。
ここに、いるから。
(少し間)
ねえ、聞いてる?
(照れながら、でも穏やかに)
……好きだよ。
人間の言葉で言えるようになって、一番最初に言いたかったのが、それだった。
(吐息まじりに、ゆっくりと)
目、閉じて。
わたし、どこにも行かない。
朝になっても、ここにいる。
……おやすみ。
わたしの、大切なひと。
【SE】静かな室内・雨音がゆっくりフェードアウト
(長い沈黙)
(最後に、ひとこと。息のような声で)
……ずっと、そばにいた。
これからも、いる。
(フェードアウト)
---
クレジット
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
・詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
・性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
・SEや( )内の演出・ト書きもイメージしやすいように記載しているものですので、変更・追加・省略など、ご自由にご利用ください。
・使用時は作者名+作品リンクのクレジット表記をお願いします。
使用報告いただけると聴きに行きます。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
「こんな台本が欲しい」「こんな作品を書いてほしい」といったリクエストがありましたら、お気軽にXのDMまでご連絡ください。
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
・詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
・性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
・SEや( )内の演出・ト書きもイメージしやすいように記載しているものですので、変更・追加・省略など、ご自由にご利用ください。
・使用時は作者名+作品リンクのクレジット表記をお願いします。
使用報告いただけると聴きに行きます。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
「こんな台本が欲しい」「こんな作品を書いてほしい」といったリクエストがありましたら、お気軽にXのDMまでご連絡ください。
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