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超優等生な妹の初めての親子ゲンカは劣っていると言われた兄の自分のためで…
written by ろべ
  • 喧嘩
  • 癒し
  • 学生
  • 年下
公開日2025年09月24日 13:28 更新日2025年09月24日 13:28
文字数
1924文字(約 6分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
自分の妹は超がつくほどの優等生。兄として情けない姿は見せまいと頑張ってきたが挫折してしまった。そんな自分を親は失敗したと思っているのか、たまに言い合いになると「妹に比べてアンタは…」の言葉が出てくる。そんな言い争いをたまたま妹に聞かれてしまい…
本編
(帰宅)


ただいまー。あ、お兄ちゃん帰ってきてるんだ!



ねえお母さん、ただいま!お兄ちゃん帰っ……(けなされている兄を発見)


ッ!(怒りの足音で近づく)


お母さん、今お兄ちゃんに何て言ったの…?


はぐらかさないで!今、なんて言ったか聞いてるの!



……っ!(ビンタ)


はぁ…はぁっ…お兄ちゃん!行くよ!(腕を掴み自室に連れて行く)



(ドアを閉める)


はぁ…はぁ…はぁ…うぅっ……(次第に涙が溢れてくる)



最悪……私…お母さんのこと…叩いちゃった…
大好きなのに…本当に大好きなのに…!


いつも頑張ったねって褒めてくれて、自分のことみたいに喜んでくれて、毎日お弁当も作ってくれて…本当に……大好きな…お母さんなのに…ぐすっ…



謝ったら許してくれるって…そんなのできないよ!私からは絶対謝りたくない!


だってお兄ちゃんのこと…あんなふうにバカにして…私とは大違いって…


……どうしてお兄ちゃんは平気なの!?

私知ってる!お兄ちゃんがたくさん努力して、苦労して、それでも届かなくてお母さん達に真剣に謝って今の道に行かせてもらったこと…


あんなに凄いお兄ちゃんでもダメだったってショックで…あのとき私は何もできなかったけど…


それでもちゃんと向き合って自分で道を決めたお兄ちゃんのこと、本当に…尊敬してる、のに…


あんな言い方…いくらお母さんでもぜったい許せない!



(頭を撫でられる)


ぐすっ…なんで…お兄ちゃんが慰めるの…

ちがっ…お兄ちゃんのために怒ったとか、そんなんじゃ…


だってあんなこと言われたら誰でも悲しくなるに決まって………あーもう!代わって!今は私が…お兄ちゃんのこと慰めてあげないとダメなんだから!



…よし…よし……大丈夫…お兄ちゃんは何も間違ってないよ



いいから。恥ずかしいとか関係ないっ。
黙ってこうされてて。


よし…よし……よーしよし…



………違うよ。あれはお母さんが悪い。

最初は細かいことから始まったのかもしれないけど、ケンカの勢いで言っていいことじゃないし…


それにお兄ちゃん、あれを言われたら何も言い返せないでしょ…そんなの絶対卑怯だよ…


だからお兄ちゃんがそんなに卑屈になることないよ。

私のこと、自分より出来がいいとか思ってるかもしれないけど…私にとっては……、小さいころからずっと追いかけてた目標だったんだから。


心から凄いって、大好きだって思ってるお兄ちゃんなんだから…言われて当然とか、自分でそういうふうに決めつけたりしないでよ。




……なに謝ってるの。お兄ちゃんは悪くないってさっきから言ってるのに。


兄として情けないとか、自分のせいでとか…今はそういうの考えなくていいから。

ただ、私の気が済むまでこうやって私に慰めさせて?



どのくらいって…さぁ。お兄ちゃんが私が知ってるお兄ちゃんに戻るまで、かな。


何でもいいよ。真面目になっても、ならなくても。勉強や仕事ができても、できなくても。

意外と友達とふざけたりもして、たまに怒られちゃうことがあったりしても。


他の誰かから見たら、出来の悪い方って言われるかもしれないけど…私にとっては、全部…大事なお兄ちゃんだから。


だから…そんな大事な人を悪く言うような人にだけはなって欲しくないの。それが自分自身のことだとしても。


今日のこと、自分で勝手に納得して、謝って終わらせるなんて絶対ダメ。
そんなことしたら…私お兄ちゃんのことキライになる。

いいの?自慢の妹に嫌われても。



よくないでしょ?だったらちゃんと自分のことも好きにならないと。


ほら、約束しよ。今後もし誰かがお兄ちゃんのこと悪く言ってきたら絶対私に報告して?

そしたら今みたいに、ぎゅって抱きしめて、よしよしってしてあげて、お兄ちゃんはすごい!って褒めてあげるから。


なんでよ。兄として流石にどうとか、そんなの気にしなくていいんだってば。

そういうことを決めていいのは妹である私だけなんだから。


いいから約束。ほら、指出して。


はい、指切った。

あはは、指切りなんて何年ぶりかな。なんかちょっと昔に戻ったみたい。


どうかな?お兄ちゃん、もう平気になった?


よかった。うん、私もちょっと落ち着いた。

急だったからつい頭に来ちゃって…うん、やっぱり叩いちゃったのがどう考えても一番悪いし、私からお母さんに謝ったほうがいいよね。


大丈夫、一瞬来た反抗期って言えば多分ギリ許してくれるでしょ。


で、そのあとお母さんにもお兄ちゃんに謝ってもらうようにお願いする。
これで一応解決ってことにしてもいいかな…?もちろんお兄ちゃんがそれでいいならだけど。


やっぱり凄いなって、私が?
んーそうかな、正直親子ゲンカとか初めてしたし、続け方も終わり方もよくわかってないってだけなんだけど。


んーでもお兄ちゃんがそう言うならやっぱり私って結構デキる妹なのかも!


というわけでデキる妹はさっさと謝ってくることにします。いけそうな雰囲気になったら呼ぶから、お兄ちゃんはいい感じのタイミングで降りてきてね。


じゃそういう感じで、いってきまーす!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
超優等生な妹の初めての親子ゲンカは劣っていると言われた兄の自分のためで…
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ろべ
ライター情報
pixiv,twitterで活動しているフリー台本師です。得意な系統はストーリー性のあるタイプの台本です。よろしくお願いします。
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